今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
インターネットで防犯手口を研究、空き巣37件 立命館大学生の犯罪
インターネットの防犯サイトで窓の静かな割り方を研究し、兵庫、大阪、京都の3府県で37件、総額約180万円相当の盗みをしたとして、兵庫県警明石署は6日、立命館大4年の男(22)=窃盗未遂容疑で逮捕=を窃盗と住居侵入容疑で神戸地検明石支部に送検しました。
この大学生は昨年9月下旬〜今年6月上旬、住宅やマンションの留守宅に侵入し、現金計167万円と金券や漫画など計13万円相当を盗んでいたと見られます。
当初はハンマーで窓ガラスを割っていましたが、大きな音がするためインターネットで研究。
ドライバーを使った特殊な割り方の動画を見つけ、それを実践してい、ました。
「パチスロで抱えた借金返済や生活費のためだった」と供述しているということです。
この泥棒の「インターネットでドライバーを使った窓ガラスの特殊な割り方の動画」を見たというのが、非常に気になります。
「ピッキング」という手口がはやった時も、その方法がインターネットや雑誌などで紹介され、その使用する「ピック」など道具もインターネットで売られていました。
TVなどの防犯特集でも、そういった手口の詳細が推測されるような映像が流れる場合などもあります。
そういったものを見て、真似をする今回のような犯罪も発生しているのです。
素人が真似をして泥棒を行うといったことも多く発生していますし、もともと何度も泥棒をしていたプロの泥棒が、新しい手口を研究したり、防犯システムを研究してその裏をかこうとしたりすることもあります。
昔、元刑事さんに聞いたところですと、セキュリティの展示会などにも泥棒が見に来ることもあるそうです。
インターネットなどの防犯サイトもTV番組も、防犯を目的にしているのであれば、そういった真似をされないような工夫をきちんと行うことが必要です。
情報の出し方は一つ間違えると、犯罪を助長しかねません。
時々防犯のプロとしてテレビなどに出演して、「こんな場所がこうやって入られる」と詳細にまで得意げに話している姿を目にするたびに、その功罪を考えてしまいます。
防犯サイトを運営している者として自戒して、もっと良いサイトを作っていかなければならないと考えます。
投稿者: スタッフ (2007年9月12日 11:37)