今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
自転車バッテリー盗難増加 去年より約3.7倍増
コロナ禍で電動アシスト自転車の人気が高まる中、バッテリーの盗難被害が相次いでいます。その実態とは...。
窃盗の罪で逮捕・起訴されたのは、大阪府八尾市の会社員の男(49)です。
起訴状などによりますと、被告は今年7月に八尾市内の駐輪場で電動アシスト自転車のバッテリー1個を盗んだ罪に問われています。
被告は、入浴施設など駐輪時間が長くなる場所を狙って犯行に及んでいたということです。
被告が逮捕・起訴された事件とは別の現場で撮影された防犯カメラの映像。
映像には被告がタバコを吸いながら駐輪場で自転車を物色し、電動アシスト自転車に近づいて、わずか30秒ほどの間にバッテリーがなくなる様子が捉えられていました。
警察の取り調べに対して、被告は「簡単に盗めて夢中になった」と話しているということです。
電動アシスト自転車のバッテリー盗難は、大阪府内では今年1月~8月までの間に284件発生していて、去年の同じ時期に比べて約3.7倍と大幅に増加しています。
大阪府内に住む50代の男性は、通勤に電動アシスト自転車を使っていましたが、今年7月の朝、バッテリーを盗まれたことに気づきました。
(盗難被害にあった男性)
「鍵を差す部分が完全にない状態でした。(Qバッテリーも持っていかれていた?)持っていかれていました」
男性はバッテリーを新たに取り付けましたが、修理費用は約5万円かかったといいます。
(盗難被害にあった男性)
「通勤の手段も奪われてしまうということですので、腹立だしさが抑えきれない。同じことを自分がやられたらどう思うんやと」
自転車のバッテリーはその後、売りさばかれることが多く、八尾署が逮捕した森被告は、盗んだバッテリーをインターネットのオークションなどで1万円前後で販売していたとみられています。
警察や自転車販売店は、バッテリーの鍵以外にチェーンを巻き付ける「ダブルロック」をするなど対策の強化を呼びかけています。
(自転車店 店長)
「バッテリー専用のロックというものが発売されていまして、バッテリーにつけることによって鍵が二重になりますので、盗難防止効果が上がると言われています。鍵をつけたりとか、家の中にバッテリーを外して保管していただくということがすごく大事になってきます」
<10/4(月) 19:50配信MBSニュースより>
コロナ禍で電動アシスト自転車の人気が高まり、それに不随してバッテリーの盗難被害が増えているようです。
コロナ禍に限らず、状況が変化することによって、それまで盗難の対象にはなり得なかったものが急に狙われることがあります。
オリンピックが近づくと銅が盗まれたり、マンホールや水道の蛇口などの金属類が狙われたりすることも同じようなものでしょう。
緊急事態宣言が解除され、これから多くの人が外に出ていくと思われます。
他府県をまたいでの外出や旅行等も大きく増えるでしょう。
それに伴いこれまで減っていた犯罪手口がまた増えてくることも考えられます。
この犯罪手口は下火になった、もう発生することは少ないだろうと油断することなく、高い防犯意識を維持し続けることで犯罪被害に遭う危険性を意図的に下げることができるはずです。
今まで被害に遭ったことがないからと言って、これからも被害に遭わないとは限りません。
いつ被害に遭うかもしれないと緊張感を持つのと持たないとでは、被害に遭う可能性も変わるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年10月14日 11:54)