今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
無施錠の建設会社から現金3千万円入り金庫盗まれる
建築会社に侵入し約3150万円の現金が入った金庫を盗んだとして京都府警は17日、建造物侵入と窃盗の疑いで大津市下阪本の建築業の男(37)と京都市伏見区醍醐折戸町の無職の男(46)の両容疑者を逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は昨年8月5日、京都市山科区内の建築会社に侵入し、現金約3150万円などが入った金庫を盗んだとしている。
府警によると犯行当時、社内に人はおらず、無施錠だった。会社に戻った男性社長(61)が金庫がないことに気づき、110番した。その後、金庫はこじ開けられた状態で発見されたが、現金は残っていなかった。
<5/17(水) 21:43配信 産経新聞より>
無施錠、そして金庫への大金保管、この2点に問題があったことは容易に考えられます。
被害者の方が金庫を過信していたのか分かりませんが、結局は金庫ごと盗まれ、こじ開けられて中の現金が盗まれてしまいました。
また、もし施錠していたら侵入を防ぐことができたか?という質問に対する答えは、正直なところ分かりません。
但し、無施錠に比べると侵入するために時間が掛かりますし、鍵や扉を開けるための工具等も必要になり、侵入者にとって手間が増えることは明らかです。
侵入する時間帯にもよりますが、人目を気にせずゆっくり時間を掛けて侵入できる環境でない限り、一秒でも早く犯行を終えてその場から逃げたいと考えるのが普通ですから、時間の掛かる犯行は避ける傾向にあるでしょう。
施錠されていることは想定済みでしょうから、施錠自体の防犯対策はそれほど高いものとは思えません。(無施錠でラッキー!と思ったはずです)
もし、自宅や事務所、店舗に価値の高いものを置くのであれば、それを守るために防犯システムや防犯カメラなどのプラスアルファの対策があった方が安心です。
ただ、現金等は出来る限り銀行などの金融機関に預け入れるべきです。
利息が少ないから預ける意味がないと考える人もいるかもしれませんが、利息目的ではなく、安全面で考えるべきです。
また、金融機関の破綻を心配する人に対しては、破綻する可能性よりも、自宅保管での盗難被害に遭う可能性の方が高いことを知ってもらいたいです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年7月21日 11:00)