今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
金庫丸ごと盗難 被害は現金約400万円
"3日午前8時35分ごろ、愛知県扶桑町高雄の金属リサイクル業「ファナシア」の社長(34)が「金庫が盗まれた」と110番した。現金約400万円が入っていたといい、犬山署が窃盗事件として調べている。
犬山署によると、金庫は高さ120センチ、幅70センチ、奥行き50センチで重さ400キロ。2日は午後7時半ごろに従業員が帰宅。社長が3日午前7時半ごろ出社すると、通用門にかかっていた南京錠が壊され、事務所に置いていた金庫がなくなっていたという。"
【7月3日 MSN産経ニュースより】
無人となった事務所から現金が金庫ごと盗まれた事件です。
平成22年度の警察庁統計によりますと、侵入窃盗の発生場所別認知件数は136,552件で、住宅(78,592件・全体の57.6%)に続いて一般事務所(18,435件・全体の13.5%)への侵入被害が多くなっています。
このように、事務所というのは意外に侵入窃盗被害が多い場所で、「うちには取られるようなはないから大丈夫」と思っていてはいけません。
今回の事件のように金庫ごと盗難という事になれば、現金だけでなく、切手・収入印紙などの金券や商品券、手形や小切手などの有価証券が同時に被害に遭ってしまう可能性もあります。
それだけではなく、重要な機密書類などを金庫に入れていれば情報漏えいにつながる恐れもあり、ひいては社会的な信用につながってしまうケースも考えられます。
事件に関して他の報道を見てみると、事務所は普段から無施錠だったと一部で報じられていました。恐らく、通用門の南京錠をしていれば侵入されないと思っていたのかもしれません。
ところが、南京錠は簡単に壊されてしまいます。
電気錠などの入退出管理システムを入れるのは難しくても、夜間や休日に無人となった事務所へ侵入されないための警戒システムは必須だといえます。
投稿者: スタッフ (2011年7月 4日 09:44)