今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
郵便局から4000万円強奪 宇都宮
"30日午後4時20分ごろ、宇都宮市江曽島本町の郵便局に刃物を持った男が押し入り、現金約4000万円を奪って逃走した。女性職員(50)が刃物を突き付けられた際、首に軽い切り傷を負っており、栃木県警宇都宮南署は強盗致傷容疑で男の行方を追っている。
同署によると、男は郵便局に入るといきなりカウンターを乗り越え、そばにいた女性職員の首に果物ナイフのような刃物を突き付け、「動くな金を出せ」と脅迫、金庫まで案内させた。
男性局長(64)が中から現金約1000万円を出すと、男は「もっと出せ」と要求。計約4000万円を持参した黒っぽいビニール袋に入れて逃走したという。局内には当時、職員と客計7、8人がいた。"
【時事通信 5月30日より抜粋】
営業時間終了前を狙った強盗事件です。
郵便局に押し入ってから逃走するまで約3分間。短時間での犯行は、それだけ逮捕される確率も低くなります。恐らく犯人もその事を知っていたのでしょう。
ただ、その場で取り押さえられる事もあるでしょうし、慌てるあまり所持品などを落としてしまい、そこから足がつくという事も考えられますので確率が低くなるとは一概に言いきれません。
カメラやベルなどの防犯対策はもちろんですが、日頃からの防犯訓練も重要な対策です。
◆強盗対策
・お客さんが入店する際は、必ず顔を見て挨拶する
⇒お客を装って入店し、しばらく店内の様子をみて、他のお客さんがいなくなったらレジに近づいていきなり刃物をつきつけるパターンもあります。
・監視カメラを設置し、入退出の記録を管理する
⇒監視カメラがついているだけで、侵入者には見られているということで犯罪の抑止効果があります。
ハードディスクやレコーダーに記録していれば、事件後、警察に証拠資料として提出することもできます。
・非常用押しボタンやフットスイッチなどを取り付け、自動通報システムと連動させる
⇒強盗が来たら、瞬時に非常用押しボタンでベルなどの威嚇機器を鳴らし外に異常を知らせます。又、離れた別の場所に事件発生を知らせる自動通報システムもあります。
・防犯システム設置店であることを、ステッカーやベルなどの威嚇機器で明示する
⇒防犯システムが設置されていることをアピールすることで、侵入者のターゲットから外させます。
・強盗対策のマニュアルを作成し、日頃から社内での教育と訓練を徹底する
⇒現金の保管等も含め、日頃から強盗を想定し、万が一の有事に備えましょう。
投稿者: スタッフ (2011年5月31日 10:09)
