今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
金の延べ棒盗んだら偽物だった 4千円のレプリカ
北海道警札幌中央署は16日、金の延べ棒のレプリカを盗んだとして、住所不定無職の男(36)を窃盗容疑で逮捕したと発表しました。
発表によると、男は6月22日午後2時25分頃、札幌市中央区にある貴金属品などを扱うリサイクル店で、棚に陳列してあった金の延べ棒のレプリカ(約4000円相当)を盗んだ疑いです。
同署によると延べ棒は約350グラムの金メッキ製で、比重の違いから本物の金だった場合には約500グラムに相当するという。
仮に本物の金だった場合には、貴金属会社の示す価格表を参考にすると、200万円に達していたと見られます。
男は「本物だと思った」と、容疑を認めているという。
<読売新聞7月17日(水)11時51分配信より>
泥棒に対して、あえて偽物を盗ませるというは新しい防犯対策かもしれません。
苦労して盗んでも、偽物の可能性がある、というのは泥棒に対して犯行を躊躇させることに役立つでしょう。
彼らのモチベーションを下げる効果もあるでしょう。
ただ、盗まれるのが本物の可能性もありますから、注意が必要です。
また、泥棒による被害は盗難だけで留まるとは限りません。
扉、窓、シャッターの破壊、室内が荒らされ、汚されることもあります。
高価な物だけがきれいに盗まれる被害の方が珍しいでしょう。(泥棒も室内のどこに高価な物が置かれているか正確に把握することはできませんから、手当たりしだい探す手口が一般的です)
泥棒に入られた!と聞くと、何か物が盗まれたとイメージしがちですが、本当に問題なのは、盗難被害以外のケースも多いようです。
扉が壊されたら、おちおち外出もできませんし、窓が開けっ放しのまま就寝するのも心配です。
屋根や壁に穴が開けられたら、雨風の影響もあります。
これらの具体的な被害も想定した泥棒対策が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年7月18日 19:07)