今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
店員の目の前でケース壊し高級時計4千万円盗む
23日午後5時15分ごろ、群馬県高崎市あら町の腕時計販売店「HF―AGE高崎店」の女性店員から「店舗に男2人組が入ってきて、ショーケースを壊し始めた。すぐ来て下さい」と110番通報があった。
群馬県警高崎署によると、男2人組が高級腕時計50~60点(時価4千万円以上)を盗み、車に乗って南へ逃走しており、窃盗事件として調べている。
署によると、2人の男は上下が黒色の作業着で、紺色のキャップ帽子をかぶり、白色のマスクをつけていた。
1人の男が手に持ったバールでショーケースを次々と壊し、もう1人が陳列されていた腕時計をバッグに入れて盗んだという。
男2人はいずれも無言だった。
店には店員の男女6人がいたが、けがはなかった。
店の関係者によると、2人組は入店してから逃走するまで1分20秒ほどだった。
現場は、高崎駅から西へ約300メートルの中心街。
<7/23(日) 23:03配信 朝日新聞デジタルより>
午後5時過ぎ、店員が複数名、店内に居る状態での強盗事件です。
リスクの高い手口だと思いますが、入店から逃走まで1分20秒という早業です。
4千万円という成果を考えると、リスクを冒す価値はあったと言えるのかもしれません。
このような強盗事件を見ると、人が居るということは犯罪の抑止力にならない場合があることを教えてくれます。
また、防犯カメラや非常押しボタン等が設置されていてもとにかく1分足らずの間の犯行時間を確保できればあとは関係ないという考えかもしれません。
防犯カメラは抑止力にもなりますし、後の犯人特定や証拠にもなる万能な防犯対策ですが、弱点の一つが受動的なところでしょうか。
犯行を物理的、強制的に阻止することはできませんのでその点を突かれると弱いところであります。
時計店、ブランドショップ、宝石店、貴金属店等の高額商品を保管しているところには物理的、強制的に犯行を阻止できるフォグガード(霧を噴射して視界を遮断)のような特殊な対策が効果を発揮するでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年10月26日 18:05)