今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
コロナ休校中に楽器4点盗まれる
新型コロナウイルスの影響で休校中だった学校から管楽器を盗んだとして、京都府警川端署は15日、窃盗と建造物侵入の疑いで、大阪市東淀川区の建設作業員の男(45)を逮捕した。
逮捕容疑は4月9日~5月22日の間に、京都市左京区の中高一貫校の音楽室に侵入し、サックスやクラリネット計4点(現金約77万円相当)を盗んだ疑い。
川端署によると、男はこれらの管楽器を京都市内の楽器店に転売しており、容疑を認めているという。休校期間中の先月22日に吹奏楽部の男子生徒が楽器を取りに来て、被害が発覚したという。
<6/15(月) 20:57配信京都新聞より>
コロナウイルスによる自粛や休校というのはこれまでに経験したことのない前代未聞の事態でした。
徐々に経済活動も再開されつつありますが、もし第二波、第三波が訪れた場合、再度自粛や休校という措置がとられることになるでしょう。
また、コロナではなく別の緊急事態が発生した場合、今回と同様の措置がとられる可能性があります。
今後のことを考えると、休校中における学校の侵入防止、盗難防止策を改めて考える必要があるのではないでしょうか。
警備員を24時間常駐させることは現実的には難しいでしょうし、教員が交代で見回るというのも限界がありますから、無人時の防犯対策をどのようにするかがポイントになります。
休校時以外の生徒の安全対策にも活用できるものがより望ましいため、どちらの場合でも対応できる対策が求められます。
学校における楽器類の盗難事件はこれまでにも発生しています。
価値のある楽器ですが、そもそも盗難対象になるという意識が低いのか、通常保管されている音楽室への入室は誰もが自由にできるという学校もありそうです。
また、楽器類は大きな物もあるため、頻繁に移動できないという点を突いて、一般的に保管されている音楽室を狙っての犯行というものもあるでしょう。
授業中だけでなく放課後に生徒がクラブ活動で使用するケースもありますからその保管方法はさらに難しくなります。
もし、施錠できる倉庫があれば、長期間使用しない場合はそちらに保管するという運用方法もありますが、施錠だけでは防犯対策としては心許ない気がします。
盗まれないためにはどうすれば良いか、学校によって環境は異なるでしょうから、それぞれの条件の下で考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年7月10日 17:19)