今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
出荷直店のナマコ500キロ(350万円相当)盗まれる
17日未明、後志の岩内町で出荷直前のナマコ500キロが盗まれているのが見つかり、警察が窃盗事件として捜査しています。
17日午前4時過ぎ、岩内町大浜の岩内地方卸売市場で、保管されていた出荷直前のナマコおよそ500キロ、350万円相当が盗まれているのを出勤した職員が見つけました。
警察と漁協によりますと、ナマコは16日に水揚げされたもので、17日に競りにかけるため、いけすに保管されていました。
職員がすべていなくなった16日夕方以降、何者かが建物1階の窓ガラスを割って中に忍び込み、いけすのかぎを壊してナマコを盗んだとみられています。
警察は、転売目的の複数の人物の犯行とみて捜査しています。
<7/17(火) 16:17配信 HBCニュースより>
ナマコ500キロが盗まれた事件ですが、350万円という被害金額に驚くとともに、ナマコが盗まれる事件というのも珍しいように思います。
ただ、ナマコに限らずよほど特徴のある素材でなければ、転売されたり、加工されてしまうと盗品ということが分からなくなってしまいます。
小売店等で生産者の写真を掲示し、この商品が誰が作ったものか、どこから仕入れているのかを明確にしているところがありますが、その方が消費者としては購入しやすいという心理に基づいているのかもしれません。
盗品をそのまま転売するだけでなく、加工後の商品もうかつに転売できなくなるような仕組みが必要です。
苦労して盗み出してもそれを転売、売ってお金に換えなくなればその物が盗まれる可能性が減少することになります。
これも防犯対策の一つと言えます。
今回の現場に関しては、いけすのある建物の窓ガラスを破って侵入できてしまう環境というのは良くないでしょう。
なまこを350万円もの高価な商品と考えれば、それがそこに保管されている状態が安全かどうかを確認すべきです。
扉や窓の施錠だけでは十分な対策とは言えませんし、関係者以外の入退出も自由にできてしまうとしたらそれも危険です。
魚などの生き物がそう簡単に盗まれない、盗んでもその後が大変だと考える人がいるかもしれませんが、複数人で組織的に犯行を行うグループもいます。
充分に警戒し、安全ではない環境だと気付いたらすぐに見直すべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月16日 15:39)