今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
泥棒が5階以上のマンションを狙う理由 30件約270万円の被害
大阪、東京、埼玉、千葉の4都府県のマンションで外壁工事用の足場を悪用した空き巣事件が相次ぎ、住所不定の無職の男(46)が大阪府警に逮捕された。午後5~10時ごろに5階以上の部屋を狙う――。計30件に関与したとされる手口と、その理由が捜査で明らかになった。
捜査3課によると容疑者は3月1日、大阪市北区の11階建てマンションの10階一室に侵入し、現金10万円を盗んだとして住居侵入と窃盗の疑いで逮捕された。4都府県で昨年11月~今年4月に相次いだ計30件、約270万円相当の被害を裏付けたという。
容疑者は調べに、駅周辺で足場があるマンションを探す▽人混みに紛れやすい午後5~10時ごろを狙う▽低層階は目立つため10~12階建てマンションの5階以上の部屋を選ぶ▽ベランダが無施錠ならそのまま部屋に入る――などと手口を説明。「お金がなくなるとマンションを見つけて侵入した」と認めているという。(甲斐江里子)
<8/24(木) 18:50配信 朝日新聞デジタルより>
高層マンションの場合、共用玄関にはオートロック、共用部分には防犯カメラが設置されているところが多く、泥棒にとっては犯行の難易度が高そうに思えます。
しかし、外壁工事用の足場を利用すれば容易にベランダまで侵入でき、もし無施錠の場合は、楽に犯行が行えるというものです。
オートロックがあるから安心と考える人も多いと思いますが、配達員や作業員を装えば簡単に建物内へ侵入できる場合がありますので、オートロックを過信しすぎないことも必要です。
また、マンションの屋上に上がり、そこから下の各入居スペースに降りて侵入する身体能力の高い泥棒が時々紹介されますが、これには年齢、体力、技術などが必要であり、全ての泥棒が用いる手口とは言えません。
ほとんどの泥棒が時間を掛けずに侵入できるところを狙いますし、広い地域で継続して犯行を行うことを求めていると思われます。
換気面で窓の開放を勧める時期もありましたが、外出時だけでなく夜間就寝も出来るだけベランダの窓は施錠するなどの注意が必要です。
無施錠というのは泥棒にとって最高の環境です。彼らに大好物を与えては危険です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年11月24日 09:22)