今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
出店荒らしで貴金属窃盗 被害額5,500万円以上
"甲賀市水口町の西友内にある貴金属店で昨年5月、指輪やネックレスなど(1,100万円相当)が盗まれた事件で、県警捜査1課などは31日、窃盗の疑いで、三重県鈴鹿市岡田の飲食店経営の男らペルー国籍の男3人を再逮捕した。同課によると、「生活費欲しさにやった」と容疑を認めている。
3人の再逮捕容疑は共謀のうえ、昨年5月17日午後9時45分ごろから同10時ごろにかけ、甲賀市水口町水口の西友水口店内の貴金属店で、指輪やネックレスなど計114点(計1,100万円相当)を盗んだとしている。"
【産経新聞 2月1日より】
貴金属店を狙った窃盗事件で、外国人グループが再逮捕されました。
容疑の事件以外にも「ほかに35件以上やった」と供述しているとのことで、被害総額は5,500万円以上にのぼるとみられています。
この手口は出店荒らしといわれるもので、休日又は夜間に無人になる店舗に侵入し、金品を窃盗することをいいます。
出店荒らしは年々組織化しており、複数名で店舗に押し入り、警報が鳴っているのを無視して短時間で犯行を終えるケースがほとんどです。
侵入の際には車でショーウィンドウに突入する、シャッターやドアをこじ開けて侵入するなど、非常に荒っぽい手口が多く、侵入までの時間を短くするためでもあると思われます。
出店荒らしで多く狙われるのは商店で、これには様々な理由が考えられます。
・夜間は無人である
・日中に客として入店し、店内の様子など下見ができる
・売上金や釣り銭などの現金以外にも、換金できる商品が陳列されている
これを防ぐには、
・犯行を継続させない霧による威嚇を従来の警備システムに併用する
など、状況にあった防犯対策が必要となってきます。
防犯対策は確かにコストがかかりますが、万が一被害に遭ってしまった場合は金品だけでなく、ドアやシャッター、ショーケースなども壊されてしまう危険性もあり、防犯対策以上の費用が発生してしまいます。
投稿者: スタッフ (2012年2月17日 17:05)