今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
振り込め詐欺6月以降急増。刑期を終えた初期メンバーが再活動か?
振り込め詐欺が2ヶ月連続で増加していることがわかりました。
●7月は642件 2カ月連続で増加(毎日新聞 2009年8月19日、2009年8月26日より引用)
警察庁は19日、7月の振り込め詐欺の認知件数と被害総額がそれぞれ642件(前月比70件増)、約9億7838万円(同約2億4244万円増)だったと発表した。5月は515件、約6億9612万円で04年7月に統計を取り始めて以降最少となったが、2カ月連続で増加した。
東京都内の被害が147件(同66件増)、約3億2400万円(同約2億2700万円増)と急増しており、同庁は「東京の増加が全体の数字を押し上げた」と分析している。
7月に大きく増えたのはオレオレ詐欺と架空請求詐欺で、オレオレ詐欺が292件(前月比64件増)、約5億2472万円(同約9426万円増)。架空請求詐欺は232件(同52件増)、約3億6805万円(同約1億5681万円増)だった。
7月は、息子や孫を装い電話をかけるオレオレ詐欺が増加しており、捜査幹部は「振り込め詐欺の被害が出始めた04〜05年ごろに逮捕したグループのメンバーが出所し、再び古典的な手口で犯行を重ねている疑いが強い」とみている。
また、7月下旬からは、「あなたの口座が振り込め詐欺に使われている」「指紋認証のカードに切り替えたほうがいい」と警察官や銀行員になりすまして被害者宅を訪問し、通帳やキャッシュカードをだまし取るなどの事件が16件あり、注意を呼びかけている。
全国的にも振り込め詐欺の認知件数は6月以降、増加に転じている。
警察庁によると、5月は515件(同6億9600万円)で統計を取り始めた04年7月以降最少だったが、7月は前月比70件増の642件(同9億7800万円)で、2カ月連続で増加した。
なくならないですね。この手の詐欺は、逆にどんどん巧妙化していってます。
事件に使われる銀行口座や携帯電話の不正売買の温床になっている違法サイト摘発も、もっと行う必要があります。闇サイトで、銀行口座や携帯電話の手配を行う人間、お金を引き出す人間、電話に出る人間などを募集しているのです。
先日大学の野球部部員が詐欺で逮捕されましたが、簡単にお金になるため、携帯電話を契約して提供したり、銀行口座を提供したりすることにあまり罪の意識を持たずにアルバイトのような気持ちで行っている場合もあるようです。
犯罪の片棒を担いでいるのだということをきちんと認識する必要があります。そうした啓蒙活動ももっと必要だと思います。
刑期を終えたグループが再度「オレオレ詐欺」を行って、実際に被害が増えています。
これだけいろいろな情報が出ても「自分には関係ない」「自分は犯罪には遭わない」と思い込んでいる人がそれだけ多いということだと思います。
いかに振り込め詐欺、オレオレ詐欺がおこなわれるのか、いろいろな具体例をもっともっと紹介し、事例を知ることで「免疫力」をつけることが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年9月 1日 09:46)