今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
アイスランド 暗号通貨の採掘用サーバ600台盗まれる
暗号通貨のマイニング(採掘)に使われていたサーバ約600台が、アイスランドにある複数のデータセンターから盗み出された。
Associated Pressが週末に報じたこの事件は、法執行機関によると、アイスランドでこれまでに起きた最大級の連続窃盗だという。
ビットコインなどの暗号通貨のマイニングには、高性能のコンピュータが使われる。
標準的な消費者向けPCは、それなりに高度なGPUを追加しなければマイニングできるだけの性能に達しないが、データセンターに(通常は)安全に保管されているような機器を使えば、より首尾よく大規模にマイニングを実行できる。
盗まれたサーバの価値は、200万ドル(約2億1300万円)近くと推定される。盗難に関連して、警備員1人を含む11人が逮捕されたが、サーバは回収されていない。
法執行機関が窃盗犯と盗まれたハードウェアの所在を突き止められるように、盗難の事実はしばらく公表されていなかった。
アイスランドのニュースサイトVisirによると、サーバにデータは保存されていなかったため、損失は金銭的なものに限られるという。
一部事件が起きた地域の警察本部長Olafur Helgi Kjartansson氏によると、2017年12月から2018年1月にかけて複数のデータセンターで発生した今回の盗難は「かつてない規模」のもので、「かなり組織化された犯罪」であることを示す証拠があるという。
逮捕されたうちの2人はいまだ勾留されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
<3/6(火) 11:07配信 CNET Japanより>
暗号通貨の採掘用サーバというのは聞きなれない言葉ですが、要は仮想通貨で用いられる一般的なパソコンより高機能な機器(サーバ)が600台も盗まれたということでしょうか。
1台あたり35万円ほどですから確かに一般的なパソコンより高価なものです。
サーバにデータは保存されていなかったということですから単純にサーバ自体が盗まれた被害だけで済んでいますが、それだけで2億円以上ですから相当なものです。
また、大きさや形状は分かりませんが、600台分ということは相当な大きさ、重さになるでしょう。
運搬、保管するだけでも多くの人員、車両、スペースが必要になりますから組織的な犯行なのでしょう。
警備員1人も逮捕されたということですが、この警備員も最初から犯行グループの一員だったのか、それとも買収されたのか。
銀行やサーバ管理室などの重要施設に出入りできる者の素性調査などは非常に重要です。
警備員だからアルバイトや派遣社員でも良いというわけにはいきません。
誰が派遣されてくるかは派遣先に管理を任せているだけでは心配です。
テレビや映画などで犯行グループが侵入する際、一部のメンバーが現場の出入業者等として一時的に雇われ、中に手引きしたり、サポートするということが描かれますが、このようなことを現実に許してはいけません。
短期間の採用であっても重要施設の場合は、きちんと素性を調べておくことが必要だと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年4月 6日 15:15)