今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
橋げた60トン盗難 転売目的か 東京
"15日午前11時頃、東京都品川区豊町の建設中の都道トンネル内で、保管されていた鋼製の橋桁計約60トン(約3,500万円相当)が盗まれているのを都建設局職員が発見し、警視庁荏原署に通報しました。
トラックや重機を使って組織的に運び出されたとみられ、同署は転売目的の窃盗事件として捜査しています。
同署と都建設局によると、盗まれたのは、工事現場から約6キロ離れた「呑川(のみかわ)新橋」の拡幅工事に使われる予定だった長さ約29メートル、幅約5.6メートルの橋桁。9分割して、建設中のトンネル内に保管されていました。
トンネルは都が管理しており、出入り口にはゲートが設置され、一般車両は通行できないようになっていました。
ゲート横の関係者用のドアのカギが外されており、何者かがドアからトンネルに侵入した後、内部からゲートを開け、重機やトラックを使って運び出した可能性が高いという。"
【読売新聞 7月15日より抜粋】
もはや単なる窃盗事件とはいえないような事件です。
ものの大きさから、複数犯の犯行だとほぼ断定できますが、どのように持ち出して現在はどのように保管しているのか。
考えるほど気になる事件です。
これだけのものを売りさばくとなるとかなり目立ちます。
恐らく転売前に切り分けたり溶かしたりなどして、目立たないようにしなければ転売は難しいのではないでしょうか。
国外へ運び出すにしてもかなりの大きさですから、ある程度の大きさに切り分けなければ、運び出しも困難でしょう。
管理者もこれが盗まれてしまうとは夢にも思っていなかったことでしょう。
今や一体何がターゲットとなるか分からない時代です。
大切なものは自分で守る。
犯罪の手口は日々進歩・進化し、時に大きく変化します。
それら全てに対応できる万全の対策というものは存在しません。
一つ一つの手口に対して、一つ一つの対策を講じ、できるだけ弱点を少なく、弱みを見せない環境を自ら作り上げることが必要です。
投稿者: スタッフ (2011年7月21日 09:30)