今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
金融機関の強盗被害額がすでに昨年の6倍に
"今年1~5月に発生した金融機関を狙った強盗事件の被害総額が約2億2千万円に上り、昨年1年間の被害額約3700万円の6倍となっていることが13日、警察庁のまとめで分かった。
警察庁によると、今年5月までの1件当たりの被害額は約2千万円で昨年の20倍。被害額が1千万円以上の事件は昨年はなかったが、今年は既に5件発生している。
手口では、出勤、帰宅中の職員を脅して通用口から侵入する犯行が4件。2月には福島県で帰宅中の農協職員の車が待ち伏せされ、約1億1千万円が奪われる事件があった。警察庁のまとめには、東京都立川市の警備会社から約6億円が奪われた事件は含まれていない。"
【産経新聞 6月13日より抜粋】
警察庁のまとめによりますと、今年1~5月に発生した金融機関を狙った強盗事件の被害総額が約2億2千万円に上り、昨年1年間の被害額約3700万円の6倍となっていることが分かりました。
この中には、5月に警備会社から6億円が奪われた事件は含まれていないとの事ですが、その事件を含めると、一気に約22倍まで数値が跳ね上がります。
警察庁は同時に、金融庁や業界団体との会議を行い、警備体制強化や強盗対策訓練実施などを要請したという事ですから、いかにこの数字を重く受け止めているかが分かります。
金融機関のほとんどは、防犯カメラや非常通報などのシステムがすでに設置されていると思います。
どれだけの警報装置を設置していても、電源を切っていては意味がありません。
同様に、「防犯マニュアル」があっても、日頃から防犯訓練をしていなければ万が一の事態に落ち着いた対応をする事はできません。
どんな犯罪が発生する可能性があるのかをあらかじめ想定し、万が一発生した時の対応に関して店内に徹底します。
●店舗建物外観から「防犯対策をしている」ことを示し、対象から外させる
●防犯カメラを設置し死角をなくすとともに自動録画する
●外周警備システムを設置
●強盗対策に非常押しボタン自動通報システム
●金庫センサーで金庫盗難対策
●格子を過信しない。
⇒格子が付いていると安心される方が多いのですが、格子は外から外すことができます。
今後格子を取り付ける場合には、防犯配慮商品として開発された格子で、特殊なビスなどで取り付けらるタイプのものをお勧めします。
今付いている格子に対しては、ビス頭をつぶすなどして簡単に取り外せないようにすることが大切です。「侵入に時間がかかるようにする」ことにより、泥棒は途中で諦めてしまいます。
投稿者: スタッフ (2011年6月21日 13:17)