今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
74歳の老泥棒 杖をつきながら逃走。20代より泥棒稼業。「死ぬまでこれで生きるしかない」
泥棒稼業に一度手を染めるとなかなかそこから抜け出ることはできないようです。
警視庁で逮捕された74歳の老泥棒。腰が曲がり、つえをつきながらも民家に忍び込んで現金を盗んでいました。この男は20代から“泥棒”に手を染め、刑務所の出入りを繰り返していました。
調べでは、4月23日未明、東京都豊島区西巣鴨の男性(82)宅の鍵のかかっていなかったドアから中に侵入、現金約1万円入りの財布を盗んだ疑い。
物音に気づいた男性が悲鳴を上げて通報。
男は逃走。しかし、高齢で左足が悪くつえをついてのいたため警察署の地域課員が駆けつける数分間で50メートルしか離れられず、すぐに取り押さえられたということです。
男が最後に出所したのは昨年11月。それ以降は台東区の簡易宿舎(1泊約2500円)で寝泊まりしていましたたが定職もなく、所持金は4000円。生活費が底をつきかけると、泥棒していたとみられます。
「死ぬまでこれで生きるしかない」などと供述しており、警視庁は余罪は10数件に上るとみています。
(5月9日産経新聞より一部抜粋)
窃盗犯の再犯率は高く、49%にもなります。刑法犯全体が28.5%なのに比べても非常に高いことがわかります。中には前科11犯以上というものもおり、2%、平成18年には188人もいました。
これは検挙されているものが対象となっていますので、実体はもっとだと思います。
何故泥棒はそれほどやめられないのでしょうか?
いろいろなタイプの泥棒がいますので、その理由もさまざまですが、
●捕まらないように・・と細心の注意を払って侵入するその緊張感がたまらない・・といったタイプ。
●他の職業につけるだけのスキルがなく、定職につくことができないため泥棒を継続している・・といったタイプ。
●辞めようと思っても昔の仲間から声をかけられると断ることができず、ずるずると泥棒仲間に入っているタイプ。
●道徳心などが欠落しており、泥棒することが悪いことだと思っていないタイプ。
●借金などがあり一攫千金を狙って泥棒するタイプ。
●刑務所の中の方がいいので入りたいと願って犯行を行うタイプ。
などがあります。
この74歳の泥棒。これからの老後はまた塀の中。自由もなく、夢もなく、そんな生活が待っています。
投稿者: スタッフ (2008年5月10日 10:33)