今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
看護助手、患者の爪を剥ぐ・・・7年前にも同容疑で逮捕 京都
"入院中の女性患者の足の爪を剥がしたとして、京都府警五条署は25日、傷害容疑で、看護助手の女(37)を逮捕した。女は2004年にも患者6人の爪を剥がしたとして傷害罪に問われ、実刑判決を受けた。同署によると、「仕事や生活のことでいらいらしてやってしまった」と話し、容疑を認めているという。
逮捕容疑は24日午前10時半ごろ、京都市中京区押堀町の毛利病院で、手首などの骨折で入院していた同区内の無職女性(80)の左足親指の爪を剥がした疑い。
同日昼ごろ、巡回中の看護師が女性の指から血が流れているのに気付き、スタッフらに事情を聴いたところ、佐藤容疑者が爪を剥がしたことを認めたため、病院が五条署に通報した。
同署によると、他にも爪が剥がれた患者が数人いるという。"
【時事通信 8月25日より抜粋】
人を助ける立場にある看護助手の恐るべき犯行が発覚しました。
しかもこの容疑者、7年前にも同様の事件を起こしていたことが分かっています。
調べによると、04年秋、京都市南区の別の病院で仕事上のストレスや不満から患者6人の手足の爪を剥がしたとして逮捕され、06年1月に京都地裁で懲役3年8月の実刑判決を受けていたそうで、せっかく仕事に復帰したものの、ストレスが原因で同じ事件を繰り返しているようです。
高齢者の虐待には身体的暴力の他にも、以下のようなものが挙げられます。
・性的暴カによる虐待(sexual abuse)
高齢者が性的暴カまたは性的いたずらを受けたと見受けられる場合。夫婦間の強制的な行為も含まれる。
・心理的障害を与える虐待(psychological or emotional abuse)
主として介護者側等からの、言葉による暴力(侮辱・脅迫等)や、家族内での無視等によって心理的に不安定な状態、または心理的孤立に陥り、日常生活の遂行に支障をきたす程のおびえなどの精神状態が見受けられる場合。
・経済的虐待(economic abuse)
高齢者へ年金等の現金を渡されない、または取りあげて使用される、高齢者所有の不動産を無断で処分されるなど、過度の経済的不安感を与えられたと見受けられる場合。
・介護等の日常生活上の世話の放棄、拒否、怠慢による虐待(ネグレクト:neglect)
日常の介護拒否・健康状態を損なうような放置(治療を受診させない、適切な食事が準備されていない等)・日常生活上の制限(火気器具等の使用制限)や戸外に閉め出すなどによって、高齢者の健康維持、日常生活への援助がなされていないと見受けられる場合。
以上のように様々な形の虐待がありますが、高齢者への虐待は、被害者が寝たきりや認知症などを患っており、第三者へ被害が訴えられないというケースもあるため、なかなか顕在化しにくいという特徴もあります。
今回の事件被害者も被害者が認知症であったことから、看護師の巡回がなければ発見の遅れていた可能性もあります。
自分のいら立ちを弱い者にぶつける身勝手な犯行。絶対に繰り返してはならない事件です。
投稿者: スタッフ (2011年8月25日 11:46)