今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
空き巣繰り返した男 被害者の7割が犯行に気付かず
今年8月、札幌市内の住宅に空き巣に入った疑いで逮捕された66歳の男が、これまでに30件近く犯行を繰り返していたことがわかりました。しかし、被害者の7割は犯行に気づいていませんでした。
札幌市西区琴似の無職の容疑者は、2015年5月ごろから今年8月21日までの間、札幌市内の住宅で、空き巣を繰り返した疑いが持たれています。警察によりますと、被害は未遂を合わせて28件で、300万円以上にのぼります。
容疑者は、夜になると、住宅街を徒歩や自転車で回り、明かりの付いていない家に狙いを定めていたということです。
また、1階だけでなく、2階の窓からも木を登るなどして侵入し、窓の内側から鍵をかけていても、マイナスドライバーを隙間に差し込み、ゆすって開けていたことがわかりました。
容疑者は、現金や商品券などを見つけた後、部屋の中をもとの状態に戻していたため、被害者の7割が、警察が調べるまで被害に遭ったことに気が付いていませんでした。
容疑者は容疑を認めていて、盗んだ金は、生活費のほか、パチンコや居酒屋で使っていたということです。
警察は、2階の部屋でも油断せずに窓に補助錠をつけるなどして防犯を強化するよう呼びかけています。
<10/22(木) 22:01配信 HBCニュースより>
約5年間空き巣を繰り返していた男ですが、現金などの金品を盗んだ後、部屋をもとの状態に戻すことで、被害者の7割が被害に遭ったことに気付かなかったということです。
そのお陰か、5年間も捕まらずに空き巣を行えていたというこです。
また、5年間で28件という被害件数も多い数字ではありませんから、これも捕まりにくい秘訣かもしれません。
窓の隙間にドライバーを差し込み、ゆすって開けるという侵入手口ですが、窓を壊してしまうと侵入被害に遭ったことが分かってしまうため、これも工夫している点でしょう。
また、明かりの付いていない家、つまり無人の家ばかりを狙っている点も、侵入するために時間を要しても問題ないことにつながっています。
お金を掛けて防犯対策をするのが一番ですが、もし余裕がない場合は、現金などの金品はこまめに現品を確認するなどすべきでしょう。
侵入者があればすぐ分かるように、人が通ったらひもやティッシュが切れるなど目印をつけておけば良いでしょう。
あとは当たり前のことですが、2階も含めて戸締りは必ず行い、できるだけ金品は置いておかないようにすることです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年11月 6日 14:49)