今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
88歳の女「豆どこやろ?」 スリの疑いで逮捕
滋賀県近江八幡市のスーパーで、買い物客のカバンから3000円の入った財布を盗んだ疑いで88歳の女が逮捕されました。
近くでは同様のスリの被害が相次いでいて警察が関連を調べています。
窃盗の疑いで逮捕されたのは88歳の女です。
警察によると、女は近江八幡市のスーパーで「豆どこやろ」とつぶやいていた買い物客の女性に話しかけ一緒に探すふりをします。
会話を続けて注意をそらせると、手提げかばんから現金3000円の入った財布を盗み、女性が気づいた時には姿を消していたということです。
女の財布からは女性名義のポイントカードが見つかっていて、「金がほしくてやった」と容疑を認めているということです。
近くでは4月中旬から同様のスリの被害が5件続いていて警察が関連を調べています。
<関西テレビ 5/9(火) 0:59配信より>
窃盗は犯罪ですからどのような場合でも犯罪者を肯定してはいけないのですが、88歳がすりで捕まったという記事を見て、元気だな、すごいなと感じてしまいました。
被害者の人にとっては犯人が誰であれ、許せないとは思うのですが、第三者的には何か金銭的な事情や生活苦があるのかと考えさせられました。
60歳の定年を考えると88歳で犯罪者として現役というのはすごいことですが、今後は犯罪者の高齢化が進み、80歳や90歳で捕まることが珍しくなくなるかもしれません。
今回の手口である「豆どこやろ」と話しかけ一緒に探すふりをすりの手口として疑うことは難しいように思います。
困った老人の手助けがしにくい、犯罪者かもしれないと疑わなければならないというのは寂しいように思います。
残念ですが、高齢者ならではの手口に関しても警戒していかなければならないのかもしれない時代になっていくのでしょうか。
また、相手は高齢者ということで、捕まろうが関係ない、家族はもういないから誰に知られてもよいとなれば、防犯カメラや警察という犯罪の抑止力が通じにくくなるかもしれません。
万引き防止用のタグや警備員による監視などで物理的に犯罪自体を防ぐ、それ以上の犯行を継続させない対策に移行しなければならなくなるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年5月19日 17:50)