今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
埼玉 道路のフタ116枚盗まれる 転売目的か?
飯能市など県西部の山間地域で、雨水を流すため道路や林道に設置している鋳物やスチール製の「グレーチング蓋(ぶた)」の盗難が相次いでいます。
飯能市では今年4月から26日までの約5カ月間に計116枚(40万円)が被害に遭いました。
盗んだふたは転売されるとみられています。
市は飯能署に窃盗の被害届を提出。
ふたが抜き取られて生じた空間に落下などしないよう、市民らに注意を呼び掛けています。
同市生活安全課によると、側溝に設置したものが多く被害に遭い、連続してではなく間を空けて抜き取られるという。
道路横断溝に設置しているケースでは、乗用車が通過する部分は抜き取らず、端部に設置したものが抜き取られています。
特に同市小岩井地区の林道や苅生地区の市道では9回44枚の盗難被害があり、市は重点的に対策を取っています。
同様の被害は越生町や毛呂山町の山間部でも確認されているという。
市はふたが盗まれて空間が生じた部分に人や乗用車が落下する危険があるとして、コンクリートでふたをしています。
今のところ人身被害はない。
一方で
(1)市内全てのグレーチング計600枚の片隅を黄色スプレーでマーキング
(2)注意看板を設置
(3)不審者の情報提供を依頼
(4)警察への情報提供と夜間のパトロール強化を依頼―するなどして対応しています。
<埼玉新聞8月26日(月)23時9分配信より>
最近、あまり大きなニュースでは取り上げられませんが、転売目的の金属窃盗事件は発生しています。
盗まれることによる金額的な損害も大きいですが、もっと懸念されるのが、二次的な人身被害です。
道路のふたが盗まれることによって、その穴に人や車が落ちるなどして怪我や、最悪の場合、命を落とすということも考えられます。
盗む側、犯罪者が、ふたを盗むことによって人が落ちて怪我をする、というところまで考えて犯行を行っているとは思えません。
盗んでもすぐに、行政側で修繕、修理、元の状態に戻すだろうという考えでしょう。
盗んだ後のことまでは考えてないというのが本当のところかもしれません。
彼らは考えてはくれませんが、そこに済む住民や道路の歩行者などにとっては、重要な、考えなければならない問題です。
再発防止策、盗難対策等も含めて検討する必要があるでしょう。
ただ、屋外の道路のふた、ということですから、それらを守るために何らかの対策(例えば防犯カメラを設置する)を講じるというのは現実的な対策とは言えないでしょう。
できるだけお金を掛けず、人の協力による工夫、例えば、ボランティアや警察も含めた巡回やパトロール強化、住民同士の挨拶による声掛けなど、犯罪者が犯罪を犯しにくい環境をいかにつくりあげるかです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年9月 6日 17:13)