今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
中国 盗みに入った家の屋根裏に1泊、食事して排泄も・・・
中国湖北省公安県の警察がこのほど、13件、総額11万元(約180万円)の窃盗の疑いで21歳の男を逮捕しました。
男は11日には夾竹園鎮の民家の屋根裏部屋に忍び込み、1泊して翌日、6万元を盗んで逃走していました。人民網が伝えました。
息子の結婚式を控えていた夾竹園鎮瓦池村の劉さん宅は11日、大騒ぎになっていました。
結婚式のために用意した現金約6万元がなくなってしまったのです。
劉さんは大慌てで公安県夾竹園派出所に被害届を出しました。
警官は3階建ての劉さんの自宅を捜索し、屋根裏部屋に通じる防犯ドアが開いたままになっていることを発見。
普段、家の人は出入りしていなかったため、調べると防犯ドアにこじ開けた跡があることが分かりました。
内部には食べ物のごみや人の排泄物などの証拠物もあったということです。
10日余りにわたる捜査で、警察は窃盗の前科がある21歳の男を逮捕。
男は9日に劉さん宅の屋根裏部屋に忍び込みましたが、空腹と疲れで寝入ってしまい、排泄も我慢できなかったと供述。
翌日、屋根裏部屋にあった工具で防犯ドアをこじ開け、1階にあった現金6万2000元を盗んだと話しています。
<6月7日(金)4時14分配信より>
盗みに入った家の屋根裏で、空腹と疲れで寝入ってしまい、さらにはそこで排泄行為もしたという泥棒の話です。
現場には、その泥棒を示す証拠が溢れていたでしょう。
このように、現場に証拠を残したまま逃走するという原始的な犯罪が、国によってはいまだにあるのですね。
DNAなど目に見えない、ほんのわずかな証拠でも犯人特定につながるようなハイテク技術のある国では考えられない
手口でしょう。
それよりも被害に遭ってしまった劉さんは災難でした。
息子さんの結婚式用のお金が盗まれるという縁起の悪い事件が起こり、さらに屋根裏部屋には泥棒の排泄の後が・・・。
あまり想像したくありません。
中国の防犯ドアがどのようなものかは分かりませんが、こじ開けにくい、衝撃に強い破壊されにくい材質のドアだと推測できます。
しかし、実際には、この間抜けそうな泥棒にこじ開けられて侵入された防犯ドアですから、防犯効果が高いとは言えません。
その後も、屋根裏部屋に1泊されていることから考えても、防犯対策としてはそれだけだったのでしょう。
厳しいようですが、防犯対策を見直さない限り、また別の泥棒に狙われる可能性が高いと言えます。
日本でも同様に、一度被害に遭った家、事務所、店舗では、被害に遭って運が悪かったで済ましてはいけません。
同じ泥棒とは限りませんが、別の泥棒に狙われる可能性が減ったわけではなく、依然として泥棒が狙い易い何らかの条件が残ったままと考えるべきです。
一番良いのは被害に遭わないことです。
このことが最もシンプルなことですが、その為にお金と手間を掛けて守る、つまり、事前に防犯対策をしようと考える人が少ないのです。
簡単だと分かっていてもなかなか手が出ないのは良く分かります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年6月 7日 18:14)