今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
万引き一家 夫婦で子供2人に電化製品の万引き指示
子供2人に万引きさせたとして、埼玉県警蕨署は29日、埼玉県川口市の女(26)と内縁の夫(25)を窃盗容疑で逮捕しました。
発表によると、両容疑者は7月14、15の2日間にわたり、同県蕨市内の電器店で、女の長男(9)と長女(5)に液晶テレビ1台とブルーレイディスクレコーダー4台(計20万8400円相当)を盗ませた疑いです。
段ボールに入った商品を店内で子供に手渡し、外に持って行かせたという。
調べに対し、「生活に困っていて、盗んだ商品は換金した。子供は何も知らず、責任はない」と供述しているという。
<読売新聞10月30日(水)11時58分配信より>
このような事件が時々報道されますが、子供が不憫でなりません。
9歳と5歳の子供が自分の意思で盗もうとするはずもなく、親の指示、命令でやっただけのことです。
持ち出してはいけない商品を、誤って店の外に持って出たのとは話が違います。
また、報道において、不思議なのが、両被害者名が伏せられて報道されていることです。
万引きも含めた軽微な犯罪については、実名報道が避けられることがあるようですが、他の事件で万引きの容疑者が実名で報道されることが度々あります。
例えば、公務員であったり、芸能人や有名人なら間違いなく実名で報道されます。
何も実名で報道する必要はないのでは?と感じるケースもあります。
今回のような両親が子供に万引きをさせるような悪質なケースこそ、実名で報道するなら、それが適用されてもおかしくないと感じます。
万引きという窃盗犯罪の質や手口、加害者の年齢や性別、動機などは様々ですが、結果としては、等しく被害者の財産や商品を盗むという行為に変わりはありません。
相手が何であれ、結果が同じですから、被害者にとっては関係のないことです。
つまり、いつ、誰が、どのように万引き犯となるか予測ができないということです。
商品を盗む気がなくても、店内に店員がいない、忙しくて気がまわらない、商品が繁雑に置かれているなど、もし盗んでも分からない、ばれないのではと思わせるような何かがあると、人は良からぬ考えが浮かんでしまうことがあります。
それは人の勝手とも言えますが、少なくともそのような良からぬ考えを起こさないような環境を整えることが必要です。
店員による監視、防犯カメラによる監視、万引き防止機による物理的な対策など、人と機械両面での防犯対策をとることをお勧めいたします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年11月 8日 16:31)