今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
おなかが空いたので・・・ 焼き肉店から牛肉25キロ盗む
焼き肉店に侵入して食材の肉などを盗んだとして、兵庫県警姫路署は9日、建造物侵入と窃盗の容疑で、姫路市書写の無職の男(32)=別の窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
同署によると、「おなかが空いていたので盗んでしまった」などと容疑を認めているという。
再逮捕容疑は、平成24年12月11日午後8時ごろ、同市書写の焼き肉店に窓ガラスを割って侵入し、食材の牛肉25キロや調味料、インスタントラーメンなど計約6万円相当を盗んだとしています。
<産経新聞1月10日(木)15時0分配信より>
おなかが空いたので牛肉を盗むという手口ですが、凶悪犯罪や高額窃盗事件などが多発している中でみると、ほっとすると言いますか、妙に和んでしまいます。
ただ、この事件の被害者の方からすれば、店舗の窓ガラスが壊され、勝手に侵入され、大切な商品が盗まれるという被害に遭っており、犯人はただの憎き存在でしかないでしょう。
このような動機に基づく窃盗事件は稀です。
ほとんどの犯人がもっと欲深く、手口は大胆で、もっと荒々しく行われます。
被害者がどう感じるか、被害に遭ってどのような状態に陥るか、などは全く考えません。
自分の利益がどれだけ増えるか、自分が捕まる確率がどれだけ減るかという、自分が物差しの基準なのは間違いないでしょう。
人の物を盗もうと考える時点で、一般の人より自己中心的な人間でしょう。
犯罪被害に遭うというのは、不運で理不尽、そして無慈悲なものです。
もし寝ている間に泥棒に侵入され、凶器で脅され、縛られるという被害に遭ったとします。
おそらく犯人が捕まったとしても、被害者は夜な夜な悪夢にうなされ、そしてまた被害に遭うのではと恐れるのではないでしょうか。
トラウマというものを抱えて生きていくことになります。
たかが犯罪、と犯罪を甘く考えている人は少ないでしょうが、実際に被害に遭うと遭わないでは大きな違いがあります。
そのような万が一の事態を招かない為にも日頃から注意し、意識し、そして具体的な対策を講じることが必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年1月10日 18:57)