今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
茨城・千葉 包丁260本盗まれる
今月に入り茨城県と千葉県のホームセンターなどで、包丁ばかり、あわせておよそ260本が盗まれているのが見つかりました。
5日、茨城県・稲敷市のホームセンタ-で、店内に置かれていた文化包丁や出刃包丁などあわせて47本が、盗まれているのが見つかりました。
また、今月4日から6日にかけては、茨城県・鹿嶋市内の3つのホームセンターで、文化包丁などあわせて70本あまりが盗まれたほか、千葉県・山武市のディスカウントストアでも今月4日に、およそ140本の包丁が盗まれているのが見つかりました。
警察は同一犯の可能性があるとみていて、防犯カメラの映像を解析するなど窃盗事件として捜査を進めています。
<TBS系(JNN)12月7日(金)5時33分配信より>
包丁ばかり盗まれるのは理由があるのでしょうか。
犯人が包丁好き(刃物マニア)なのか、泥棒の間で高価な包丁が人気なのか、単に盗みやすかった(持って逃げやすい、盗みやすい場所に保管)からなのか、犯人が捕まらない限り真相は不明です。
ただ、最も懸念されるのが、盗んだ包丁が二次的・三次的な犯罪に悪用されることです。
単に包丁が盗まれ、それで収まれば、それは被害者の方の金銭的な損害だけで済みます。(侵入される際、扉や窓が壊される被害がなかった場合です)
しかし、盗品を使って、例えば傷害事件や殺人事件が起こせば、その凶器の入手経路が問題となります。
特殊な薬品や器具の場合、それらを盗まれた被害者が管理責任などを問われて責められる可能性もあります。
単に知識があるという意味での資格所持だけではいけません。
知識と経験、そして取り扱いにあたっては環境も整備する責任があると言えます。
犯罪に悪用されかねない危険なものを無造作、無対策で保管するというのはあまりにも無責任だということです。
きちんと保管・管理することが求められます。
自分の身を守りたいというのは当然ですが、それだけでなく、盗品が悪用され、さらなる別の被害者を出さないということも考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年12月 7日 10:15)