今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
韓国 スパイダーマン泥棒 壁よじ登りマンション4階から侵入
先月8日、韓国南東部・蔚山で、マンションの壁をよじ登り、ベランダから中に侵入する泥棒の姿を、近くに住む住民が撮影していた。男は開いている窓から侵入し、貴金属などを盗んで逃げたという。
韓国メディアは「スパイダーマン泥棒」だと報じ、マンションの高層階でも外出の際は窓を閉めるよう呼びかけています。
<日本テレビ系(NNN)7月3日(火)16時7分配信より>
日本でスパイダーマンの新作映画が公開されていますが、お隣の韓国ではそれを真似た?泥棒が話題になっています。
私も実際のニュースの映像を見ましたが、壁からマンションの4階ベランダに侵入し、その後、マンション内の防犯カメラに犯人が映っていました。
侵入手口としては、普通は有り得ないというか珍しい方法です。
危険ですし、よほど身のこなしが軽く、壁登りができる人でないと、とても真似できません。
また高所恐怖症でないことが条件ですね。
特殊でかなり技術が必要な侵入方法ですが、ベランダまで到達できれば、あとの犯行は楽なのかもしれません。
今回も窓は開いていたということですから、侵入後は家の中を楽々と物色する時間もあったのでしょう。
その後防犯カメラに映ってしまったのは事前の下見や調査が不充分でした。
壁をよじ登るぐらいですから、それなりに下見は行うでしょう。
その場での思いつき、行き当たりばったりの犯行ではとても行えません。
防犯カメラの有無は当然チェックします。
犯行が成功しても、犯人としての自分の映像が残っていれば、結局は失敗(逮捕される)ということになります。
その障害として防犯カメラは大きな関門です。
ただ、泥棒サイドとしてもその関門は楽に避けることができます。
正面突破する必要が無く、単に防犯カメラがついていないところをターゲットに選べばよいだけです。
ここが狙われるか狙われないかの大きな分かれ目と言えるでしょう。
防犯カメラの設置やその他の対策を導入する場合、それなりにコストは掛かってしまいます。
しかし、その結果、泥棒に入られなかったとしたら、それは比較すると損にはならないと思います。
費用対効果を考えての導入をお勧めいたします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年7月 5日 11:53)