今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ガソリンスタンドで「金庫破り」 700万円被害
<窃盗>ガソリンスタンドで「金庫破り」の被害が発生しました。
●1日午前0時40分ごろ、さいたま市南区太田窪のガソリンスタンド「JOMO ペリオ円正寺ステーション」で防犯装置が作動し、警備会社から110番があった。
埼玉県警浦和署員が駆け付けたところ、事務所入り口の扉がバールのようなもので壊されており、数日分の売り上げの現金計700万円が入った金庫2個が盗まれていた。同署が窃盗容疑で調べている。
同署によると、31日午後10時15分ごろにガソリンスタンドの男性店長が事務所に施錠し、店を出た際には異常はなかったという。
金庫は重さ100キロ、高さ1メートル、横80センチ、奥行き80センチと、重さ40キロ、高さ50センチ、横60センチ、奥行き60センチの2個。
(4月1日毎日新聞)
金庫ごと盗まれています。
百キロの金庫を持ち出されるとは思っていなかったのだと思いますが、実際にはもっと重い金庫でも盗まれています。
「金庫ごと盗み出し、後でじっくり金庫をこじ開け中の現金を盗む」
こういった手口での犯行が警備会社のシステムが入っている事務所やスーパーなどで発生しています。警備員の駆けつけ時間を推定して、5分程度で犯行を終了する、というものです。
5分経過するとたとえ出入り口のすぐ近くまで金庫を運べていたとしてもあきらめて犯行を中断している事例もあります。
この「短時間化」する数人による(窃盗団)侵入窃盗に対する防犯対策としては、
● 事務所に侵入しようとされた瞬間(侵入者の体は建物の外)に、大音量の音・光で威嚇撃退する。泥棒にとって「音と光」は「誰かに犯行が知られた」ことであり「人目につく」ことであるため、最も嫌がる。
● 事務所の建物の中に入られる前に威嚇撃退することが重要。
● 2重警戒で、窓・扉をこじ開けようとした瞬間に検知し、ベル・サイレンを鳴らすだけでなく、それでも室内に侵入した不審者に対して「室内警戒センサー」が検知、室内に侵入者いる間中ずっと継続してベル・サイレンを鳴らす。
ということが効果的です。
又、建物の外部にセキュリティキーパーといった抑止力の高いものを設置することで、
「この建物はやばいのでやめよう」という気持ちにさせ、犯罪ターゲットから外させることが効果的です。
投稿者: スタッフ (2010年4月 1日 13:40)