今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
山梨 倉庫から水道メーター490個盗まれる 転売目的?
山梨県北杜市が倉庫で管理していた490個の水道メーター(約300万円相当)が、5月末に盗まれていたことが11日、市への取材でわかりました。
北杜署は転売目的の可能性もあるとみて窃盗事件として調べています。
市上水道課によると、メーターは最大直径10センチ、高さ9センチの新品で、銅製の合成金属が使われています。
今年度中に同市大泉町地区の世帯で交換するため、市大泉総合支所の倉庫で保管していました。
5月31日に職員がメーターを業者に引き渡そうとしたところ、なくなっていたという。
同29日に職員が点検した際に異常はなかったようです。
倉庫は4月の強風でシャッターが壊れ、誰でも入ることができる状態でした。
<読売新聞 6月11日(火)17時30分配信より>
水道メーター490個が盗まれました。
転売目的とみられ、依然として多発している金属盗難かもしれません。
ただ、よくある金属盗難だと、設置済みの水道メーター、つまり現在使用している中古の水道メーターがそれぞれの場所から外されて盗まれるという手口ですが、今回の窃盗事件は、新品で倉庫に保管していたものがごっそりと盗まれました。
しかもその倉庫にはシャッターがあるのですが、強風で壊れて誰でもが自由に倉庫内に出入りできる状態が1ヶ月以上も続いていたということです。
業者に引き渡そうと思ったら全部無くなっていたということで、さぞかし驚いたことでしょう。
水道メーターなんて誰も盗まないだろうと甘く考えていたのかもしれません。
または、壊れたシャッターを直すのに、修理業者との日程が合わず、作業が遅れていたのかもしれません。
どちらにしても、非常に無防備な状態が1ヶ月以上も続いていたということですから、泥棒に目をつけられたら終わりです。
1個あたり6千円程度ですから、それほど高価な物ではありませんが、490個となると300万円相当の価値があるということです。
しかも新品ですから、実際の価値に近い値で取引が可能です。
泥棒にとっては何ともおいしい話です。
シャッターが壊れて誰もが自由に出入りできる倉庫、これは素人が見ても、危険だということが分かります。
仮に倉庫内に貴重品や高価な物が置かれていなくても、中に入られ、荒らされたり、中で勝手に作業をされたりなど様々なリスクがあります。
このような誰もが分かる危険な状態をそのままにしておくのは論外です。
この状態は大丈夫かな?そう思ったらすぐに対策を講じるべきです。
また、そのように考えることが防犯対策の第一歩となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年6月14日 16:07)