今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
警察の執念 容疑者尾行50時間240キロ移動し84歳の置引犯逮捕
スーパーでかばんを置引したとして、兵庫県警捜査3課などは14日、窃盗容疑で住所不定、無職の女(84)を現行犯逮捕しました。
女は置引の常習犯。
神戸市内で偶然見つけた捜査員が福井市までの約240キロを4人がかりで約50時間尾行し、犯行の瞬間を確認して取り押さえたという。
逮捕容疑は14日午後1時40分ごろ、福井市中央のスーパーで、無職女性(81)がカートに置いていた現金約2万2千円入りの手提げかばんを盗んだとしています。
県警によると、女性捜査員2人が12日正午過ぎ、神戸市垂水区のスーパーで女を発見。
男性捜査員2人が加勢して尾行を始めました。
女はその日は何もせず、大阪市淀川区のJR新大阪駅近くのホテルに泊まりました。
翌13日は、大阪府岸和田市の南海岸和田駅近くのスーパーなど約20店舗を物色しましたが、犯行の瞬間を見せることなく同じホテルに宿泊。
14日朝、JRで福井市まで出向き、午後1時半過ぎにスーパーで犯行に及びました。
逮捕後は「盗んだことに間違いない」とすっかり観念した様子だったという。
<産経新聞2月14日(木)20時33分配信より>
置引の常習犯を捕まえるために、4人で50時間尾行し、神戸から福井まで240キロを移動しての大掛かりな捜査でようやく容疑者を逮捕しました。
まさに警察の執念ですし、立派だと思います。
ただ、少し疑問なのが、84歳の女を捕まえるために、4人で尾行する必要があったのでしょうか。
容疑者が若く、素早く逃げる恐れのある、または腕力のある男ならまだしも、相手は84歳。
注意深く追えば、2人でも尾行できたような気がするのですが・・・。
置引という犯罪を軽く考えるつもりはありませんが、置引の常習犯に対してこれほどの執念を見せるのであれば、他の犯罪に対しても同様に捜査をしてもらいたいものです。
それだけの時間、労力、コスト、人員を動員しての捜査が可能なのかは疑問ですが、もし実現可能であれば、おそらく犯罪者に対して最大級の威嚇力、抑止力となるはずです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年2月15日 18:42)