今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
バス運転手 民家に侵入700件、被害総額1500万円
窓ガラスを熱して破る「焼き破り」と呼ばれる手法で民家に侵入したとして、愛知県警守山署などは2日、名古屋市守山区小幡中3、名鉄バス社員で同市営バス運転手の男(44)を住居侵入の疑いで現行犯逮捕しました。
男は、同様の手口で侵入を繰り返し、約4年前から同区や周辺で約700件の盗みを繰り返したと供述。
県警は、被害総額が約1500万円に上るとみて裏付けを進めます。
逮捕容疑は2日午前3時半ごろ、守山区の男性会社員(57)の自宅に侵入したとされます。
現金約1万5000円がなくなっていたといい、県警は窃盗容疑でも追及します。
名鉄バスによると、男は08年入社。
同社が名古屋市交通局から業務委託されている市営バス大森営業所(同区)に勤務し、市バスを運転していました。
<毎日新聞8月3日(金)2時9分配信より>
一般住宅で泥棒に最も狙われるのが窓ガラスです。
一般的には、扉と窓のどちらかが侵入箇所となりますが、ピッキング対策が進み、こじ開けにくい鍵や補助錠が設置され、扉より窓ガラスの方がより短時間で簡単に侵入できる、と考える泥棒が増えたのかもしれません。
その割には窓ガラスを守るための対策が進んだとは言えません。
今回の泥棒も焼き破りという手口で、4年間に700件もの犯行に成功したと見られています。
今回逮捕された事件では、男性宅に夜中の午前3時半ごろ侵入しています。
おそらく他の事件でも、住民の就寝中を狙った大胆な手口で盗みを繰り返していたのでしょう。
盗みも恐ろしいですが、最も恐ろしいのは侵入後、家人と鉢合わせすることです。
窓ガラスを焼き破るための道具は充分凶器にもなるでしょうから、緊張状態の泥棒が口封じの為に襲ってくるということも考えられます。
今回の泥棒がそのようなことなく捕まったのは不幸中の幸いでしょうか。
とは言え、700件1500万円もの被害を与えているのは事実ですし、このような泥棒は全国で暗躍していると思われます。
まず自分が狙われないための対策を行うことが必要です。
窓ガラスの開閉を検知するセンサー、室内の侵入者を検知するセンサーなどが有効だと思われます。
一般住宅で予算的にも余裕があれば防犯カメラを設置すればより効果的でしょう。
泥棒も防犯カメラがついているところをあえて狙うことはないでしょう。
それが犯行の抑止力です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月 6日 10:06)