今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
大分 山積み肥料84袋盗難
「珍しい肥料なので使ってみたかった」。
宇佐署は12日、ぶどう農園から約1トンの肥料を盗んだ窃盗容疑で宇佐市安心院町五郎丸、農業の男(62)を逮捕しました。
容疑は、昨年12月30日~今月8日、同町の農業男性(52)のぶどう農園に山積みされていた肥料84袋(計8万4000円相当)を盗んだとしています。容疑を認めているという。
同署によると、この肥料は市内では被害者方にしか納入されておらず、1袋15キロあったが、一人で自分の軽トラックに積み込み、現場と自宅を2往復したという。「町内でタイヤとテレビも盗んだことがある」と話しているといい、同署が裏付けを急いでいる。【三木陽介】
<毎日新聞1月13日(金)14時44分配信より>
ぶどう農園に山積みされていた肥料84袋が盗まれたという事件です。
しかし、同じ町に住む農園から珍しい肥料を盗み、自分のところで使おうとしていたというのは、あまりにも単純ですし、それで見つかることはないと考えていたなら余りにも浅はかに思えます。
衝動的に犯罪に走ってしまったのでしょうか。
この事件を見る限り、本当に何が盗まれるか想像できません。
これは大丈夫だろう、盗まれることはないだろう、という基準を根本的に見直さなければならないでしょう。
常に、これはこのままの保管状態・体制で問題はないだろうか?、大丈夫か?、と常に考える必要があります。
油断は思わぬ落とし穴、つまり泥棒の犯行を許してしまうことにつながりかねません。
勤めている会社、住んでいるご自宅はいかがですか?
変な話ですが、一度自分が泥棒だと思ってシミュレーションしてみて下さい。
門扉は開いているか、塀は乗り越えられるか、扉はバールなどで壊せるか、窓ガラスは割った方がよいか、小さな穴を開けてそこからクレセントを回した方がよいか、外から隠れて侵入に時間を掛けられるか、部屋の中は金品を分かりやすい場所に隠していないか、逃走の際人に見つからないかなど。
思わぬ弱点が見つかるかもしれません。
その弱点を減らす、無くすのが防犯対策です。
泥棒にとって利点があると思われるポイントが多いところは、狙われる可能性があると言えます。
今回の事件のような衝動的犯行と思える手口は別ですが、多くの場合、事前に下見をすると言われています。
その際、狙われるポイントが多くあれば、それだけ不利になります。
投稿者: スタッフ (2012年1月18日 08:40)