今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
盗品のトラックでシャベルカーを盗み、ATMを盗む。
一回の盗みのために別に3回の窃盗。
岡山で5日午前4時40分ごろ、岡山市藤崎の「中国銀行平井支店セイレイ工業出張所」のATM(現金自動受払機)がショベルカーで壊されているのを住民が目撃し、110番通報しました。
ATMには現金約2570万円が入っていました。
ATMは約1時間後、約17キロ離れた瀬戸内市長船町西須恵にある工場のガレージで、軽トラックの荷台に積まれた状態で見つかりました。
盗難現場にはショベルカーと、ショベルカーを運搬してきたとみられるトラックが放置されていました。
瀬戸内市内で見つかった軽トラックを含めた計3台は、いずれも4日夜に岡山市内で盗まれていたものでした。
複数の人間による計画的な犯行です。
わざわざATMを狙うのに、「シャベルカー」、シャベルカーを運ぶための「トラック」、ATMを盗み運ぶための「軽トラック」を盗み、その盗品を使って、ATMごと持ち去る。
なんとも大胆で、計画的な犯行・・・・と思っていたのですが、なんと簡単に犯人は逮捕されたという情報が、この現場のすぐ近くにあるセキュリティハウスより入りました。
ATMを犯人は自分の工場に放置していたということでした。
詳しい情報がニュースにはまだ出ていないので不明ですが、そこまでの犯罪計画をしておきながら、なんと「間抜け」な窃盗犯。
ハイリスク・ハイリターンを狙っての犯行でしたが、あっという間に足がついてしまったようです。
ATMごと持ち去る・・という手口は過去から頻繁に発生しています。
ATMの設置位置、建物の構造で、いかに犯行しにくい状況にするかということも大切です。
又、「その場での音による威嚇」、「映像による録画と遠隔監視」が防犯対策として有効です。
防犯監視カメラはその場で録画をするだけでなく、携帯電話に映像を送ることで犯行をすぐに確認し、早期対処を行うことができます。
又、トラック、シャベルカーなどの重機盗難。
これも頻繁に発生しています。今回のような犯罪に使用される場合や、海外に販売されるといったことで、重機がそのまま盗まれる。
万が一盗まれたら翌日からビジネスができなくなってしまいます。
重機盗難に対しても、敷地内に入らせない。万が一不審者が夜間・休日に敷地内に入った時に防犯センサーで検知し、音と光で威嚇撃退といった防犯システムが有効です。
投稿者: スタッフ (2008年2月 8日 09:28)