今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「CANインベーダー」の手口で自動車57台3億円盗む
「CANインベーダー」と呼ばれる機器を使う手口で自動車の窃盗を繰り返していたとみられるグループが逮捕された。
容疑者ら3人は、去年、東京・練馬区の駐車場でミニバン1台を盗んだ疑いが持たれている。
警視庁によると、容疑者らは、「CANインベーダー」という機器を車体につけて制御システムに侵入し、短時間でドアの鍵を解除しエンジンをかけ盗んでいたという。
警視庁は、容疑者らが、関東を中心に自動車あわせて57台3億円相当を盗んでいたとみて調べている。
<7/6(木) 14:42配信FNNプライムオンライン(フジテレビ系)より>
イモビライザー、リレーアタック、コードグラパー、CANインベーダーなど、様々な自動車窃盗手口への対策が必要となり、どの対策を重視したら良いのか困っている人も多いでしょう。
リレーアタックやコードグラバーに共通しているのは、車両のスマートキーが発する電波を利用するという点です。
一方のCANインベーダーは、スマートキーの電波を利用せず、自動車のシステムに直接侵入するようです。
リレーアタックやコードグラバーで有効だったスマートキーを電波遮断タイプのキーケースに入れたり、金属製の缶に保管したりといった対策がCANインベーダーには通用しないとのこと。
自動車の価格は様々ですが、数百万円の価値があるものを、屋外に無防備な状態で停めるのが危険なことは分かります。
電波を利用した盗難手口だけでなく、物理的に車を盗み出そうとする手口も考えられます。
タイヤロックやハンドルロックのような物理的な対策も併用した方が効果的ですが、所有者の負担が増えることは間違いありません。
様々な手口に効果的なオールマイティーな対策が出てくると喜ばれるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年9月29日 10:08)