今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
宅配の○○○ 白昼堂々制服で侵入
埼玉、東京、千葉の3都県で窃盗など43件に関与したとして、県警捜査3課と上尾署は19日、窃盗と住居侵入、建造物侵入の疑いで、住所不定、無職の男(52)=窃盗罪などで公判中=をさいたま地検に追送検した。
容疑を認めているという。
同課によると、男は宅配業者の制服を着て盗んでいたことから、捜査員に「宅配の○○○」と呼ばれていた。
追送検容疑は、昨年1月~今年1月、千葉県船橋市の会社更衣室など計43カ所に侵入、現金計約33万円と商品券など15点(計約2万円)を盗んだとしている。
同課によると、男は今年1月、伊奈町の会社更衣室に侵入し、現金計約3万円を盗んだとして逮捕された。
盗んだ宅配業者の制服の上着と帽子を身につけ、白昼堂々、会社に出入りしていた。「泥棒と思われないようにした」と供述しているという。
<4/20(金) 11:25配信 産経新聞より>
どこの会社か分からなくても制服を着ていれば、どこかの業者さんが何かの作業でそこにいるのだと勘違いしてしまいます。
その盲点を突いた犯行手口です。
それらしい制服はどこでも購入できますし、今はネットオークション等もありますから難しくはないでしょう。
あとは、侵入しやすいターゲットさえ見つかれば、犯行が可能になります。
このような泥棒に対しては、物理的に侵入を阻止する対策はもちろんですが、防犯カメラによる犯行の抑止効果で犯罪を防ぐこともできます。
防犯カメラが多数設置され、そして映像を記録されていれば変更していない限り、自分の犯人としての映像が記録されてしまうことになります。
泥棒はこれを最も恐れると言っても過言ではありません。
変装すれば映像に残っても平気だと言う泥棒もいるかもしれませんが、防犯カメラが進化し、一部の特徴で犯人特定につながる可能性もあります。
また、そもそも変装する時点で不自然なため、現場では周囲の人に怪しまれてしまいます。
防犯カメラと言えば、先日、大阪のアメリカ村に設置された防犯カメラが撤去されるというニュースを見ました。
撤去の理由は、維持費にお金がかかり、その分の予算が出ないというものでした。
維持費とは、防犯カメラ自体が故障した場合の修理費用や業者への点検費用等でしょうか。
そもそも設置した際は、自治体等からの補助金をベースに設置されたようですが、その後の維持費分は補助金が出ないということでした。
今後は、設置だけでなく維持に関しても補助金が出るような仕組みが求められます。
せっかく設置し、そして犯罪件数の減少、抑止効果が出ているにもかかわらず残念なニュースです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年5月25日 16:10)