今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「アポ電」での現金だまし取りに注意
東京のマンションで手足を縛られた80歳の女性の遺体が発見された強盗殺人事件。
事件では犯人が事前に女性の資産状況を尋ねる「アポ電」と呼ばれる電話をかけたとみられています。
鹿児島県内でもこの「アポ電」の後に現金やキャッシュカードがだまし取られる事件が発生していて警察は注意を呼びかけています。
先月28日、東京都のマンションで手足を縛られた80歳の女性の遺体が見つかり、警視庁は強盗殺人事件として捜査しています。
事件前の先月中旬ごろこの女性に資産状況を尋ねるいわゆる「アポ電」という電話がかかってきたことが分かっています。
このアポ電はうそ電話詐欺などで犯人グループが被害者をだましたり、資産状況を確認するためにかけることが多いとされていますが、県内でもこのアポ電のあとに犯人が家を訪れて窃盗事件や詐欺事件に発展したケースが去年は12件確認されているということです。
このうち去年12月、指宿市の80代の女性に「あなたの口座が凍結されたのでキャッシュカードを準備していてほしい」とアポ電が入り、その後、自宅を訪れた男にキャッシュカードを盗まれ、口座からおよそ1200万円が引き出される事件が発生しました。
東京の事件のように強盗や殺人事件に発展するケースは県内ではこれまで確認されていませんが、県警は訪れた犯人とトラブルなり凶悪事件に発展する可能性もあるとして個人情報を伝えないことや留守番電話を活用するなどアポ電に対する注意を呼びかけています。
<3/4(月) 17:50配信 KTS鹿児島テレビより>
東京で手足を縛られた高齢女性の強盗殺人事件で注目を浴びている「アポ電」による現金だまし取り事件。
犯人が逮捕されましたが、鹿児島でも発生しています。
まず、事前に相手の資産状況を電話で尋ね(アポ電)、その上でターゲットとしてふさわしいと判断した場合、現場を訪れ、キャッシュカードを盗むか、だまして預り、現金を引き出すという手口です。
犯人側が複数の場合は、相手が高齢者ということが分かっていれば手足を縛ることは容易にできると思います。
東京での事件も殺害目的ではなかったかもしれませんが、長時間縛られた状態が続くと体調は悪化し、死に至ることは想定できますから凶悪な手口と言えます。
資産状況が良いほど、多くの現金を奪うことができる可能性がありますから相手に顔を見られる、防犯カメラに映るというリスクは承知の上で犯行を実行する可能性があります。
アポ電の後、現場を訪問し、防犯カメラがついていることで犯行を断念してくれれば抑止効果が働いたことになりますが、何百万、何千万となるとそこは無視される可能性もあります。
緊急呼び出しボタンや侵入警戒センサー等で侵入者を威嚇するなど、もっと直接的な対策でなければ犯罪者を止めることが難しいのかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年3月22日 09:19)