今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
取引先の病院から薬1億円以上盗み転売
医薬品卸売会社(大阪市)の営業社員だった兵庫県加古川市の男性(57)が、取引先の3病院で1億1千万円相当の医薬品を盗んだ疑いがあることが12日、同社への取材で分かった。
社内調査に、盗んで売却したと認めている。会社は昨年末に懲戒解雇しており、近く県警に告訴する方針。
会社によると、元社員は2003~15年、神戸市立西神戸医療センターなど兵庫県内の3病院を担当。院内の薬剤庫から、降圧剤など高額なものや小さくて運びやすいものを持ち出し、東京都の医薬品問屋に売却していた。
本人への聞き取りなどを基に、会社側は被害は1億1千万円と推定した。
<4/12(金) 17:30配信 共同通信より>
医薬品の卸売会社に勤めていた男が自分の担当の病院から薬を盗み出し転売していたという事件です。
10年以上に渡って犯行を続け、被害総額1億円以上に及ぶということです。
盗んだ薬は高額で小さくて運びやすいものを選んでいたようですが被害に遭っていた病院ではどのように感じていたのでしょうか。
薬の在庫数が合わないと感じながらもそのままであったのか、何かおかしいと感じながらも原因がつかめないまま悩んでいたのか。
被害金額を見ると、1病院辺り年間で300万円もの被害が10年間も続いていた計算になりますから気付かなかったということはないと思います。
その程度の被害額では気付かないほどの大きな病院なら話は別ですがそんなことはないでしょう。
いずれにせよ盗まれ続けていた被害者側にも今後の改善点や問題はあると言えます。
再発防止策として薬の管理方法や建物や部屋への入退出管理、防犯カメラの増設等できる対策はたくさんあるはずです。
薬が盗まれて悪用されるというのは、薬が盗まれた被害者も管理責任が問われるなど信用を損なう可能性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年5月17日 14:37)