今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
建築中の住宅からトイレ一式盗まれる
新築工事中の住宅に侵入してトイレ一式を盗んだとして、福岡県警飯塚署は21日、同県福智町の自営業の男(28)と、同居する設備工の男(44)を邸宅侵入と窃盗の容疑で逮捕し発表した。2人の認否は明らかにしていない。
発表によると両容疑者は昨年11月24~30日、同県飯塚市内で建設中だった会社役員(62)宅に侵入し、置かれていた洋式トイレ一式(時価約40万円)を盗んだ疑いがある。同署は転売されていた一式を見つけ、容疑者を特定したという。自営業の男は当時、配管工事業者として工事に関わっていたという。
同署管内では同時期に、別の新築住宅からトイレが盗まれる事件が1件あり、署は関連を調べている。
<5/21(火) 23:13配信 朝日新聞デジタルより>
建築中の建物というのはとても無防備です。
防犯センサーや防犯カメラが設置される予定であっても、実際にそれらが設置され、電気が通るのは完成間近になってからでしょう。
工事が完成する前の状態が泥棒に最も狙われる瞬間かもしれません。
今回盗まれた洋式トイレ一式も、一旦使用されたトイレは盗まれる可能性は低いでしょうが、建物が完成前となると新品同然です。
そして時価40万円もの価値がありますから狙われるのも当然です。
他にもキッチンや風呂場など電化製品がついてあるところは狙われる可能性が高いと言えるでしょう。
実際に建築工事を行っている時間帯は多くの工事人や関係が現場にいますから安全です。
問題は、その日の工事が終了し、翌日以降に再開される間の無人の時間帯です。
敷地内に入らせないように工夫はしているでしょうが、無人という状況が泥棒にとっては非常に都合の良い、非常に好まれる環境と言えます。
誰か一人が現場に残る、警備員が常駐する、誰かが現場に居る状態を作り、24時間工事に工程を変えるなど何らかの対策は必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年6月19日 15:55)