今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
無施錠の民家ばかり狙って侵入 枕元で家人の就寝確かめる
兵庫など3府県の民家に繰り返し忍び込み現金を盗んだとして、兵庫県警捜査3課と尼崎東署などは5日までに、窃盗などの疑いで、いずれも高松市の解体工の男2人(ともに20歳)を逮捕した。
計55件、約580万円相当の被害を裏付けたとしている。
2人の逮捕容疑は昨年11月~今年2月、他の男2人=窃盗罪などで有罪確定=らと共謀して兵庫県尼崎、伊丹市や大阪府門真市、高松市の民家に侵入し現金を盗んだ疑い。
いずれも容疑を認めているという。
同課によると、解体工の男らは深夜、無施錠の一戸建て住宅を探して侵入。家人が寝ているのを枕元まで近づいて確認後、室内の財布などから現金を盗んでいたという。
主に解体工2人が民家に侵入し、他の男らが見張り役を務めていた。被害が相次いだ尼崎市内などの防犯カメラ映像を同課が分析し、両容疑者らを特定した。
<8/5(月) 21:29配信 神戸新聞NEXTより>
非常に大胆な手口であると共に、非常に不気味な手口とも言えます。
自分が無防備な状態で寝ている枕元に泥棒が立っている。
金品が盗まれることは当然困りますが、それ以外にも何をされるか分かりません。
子供が誘拐される可能性、若い女性は暴行される可能性、家の中にカメラや盗聴器を仕組まれ、盗撮、盗聴される可能性もあります。
さらに、パソコンに侵入し、ウイルスを仕組まれ、ID・パスワード等のセンシティブ情報を盗み取られるということも考えられます。
(自宅を無施錠にしている人がパソコンにパスワードを設定しているとは考えにくいです)
寝ている状態での犯罪を考えたらきりがないですが、とにかく無防備で防御力はゼロ、犯罪者側は攻撃をし放題という状態です。
無施錠でなくても、扉や窓を壊されその後侵入されてしまえば同じような状態になりますが、無施錠に比べると犯罪者側の手間が増えます。
また、侵入時の物音で周囲に犯行が気付かれる危険性もありますから、犯罪者側にとっては喜ばしい環境ではなくなります。
犯罪者に手間をかけさせる、環境として不快なものにするかが防犯対策のポイントと言えます。
いくら対策を講じても、犯罪者側にとって何のマイナスもなければ効果がないということです。
相手の嫌がることをどれだけできるかが効果的な防犯対策のポイントです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年9月13日 16:53)