今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
犯罪の連鎖 被害者から加害者へ
東京・大田区で自転車のサドルばかり159個を盗んだとみられる61歳の男が警視庁に逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは大田区南六郷のアルバイトの男(61)で、今年8月29日、東京・大田区の路上に止められていた自転車からサドル1個を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁によりますと、男の自宅からは159個のサドルが押収されました。
取り調べに対して容疑を認め、「去年の夏頃に自転車のサドルが盗まれ、その腹いせに(去年)秋頃から盗んだ。他の人にも同じ気持ちを味わわせたかった」と供述しているということです。(03日16:21)
<10/3(木) 20:32配信TBS News iより>
自転車のサドルばかり159個盗んだ男ですが、犯罪の動機は、昨年自分のサドルが盗まれたことで、他の人にも同じ気持ちを味わわせたかったというものでした。
サドルに興味があるとか、収集マニアということではなく、自分が受けた痛みを他人にも与えたいという屈折した考えによる犯行です。
犯罪者ではなかった者が犯罪に巻き込まれたことで被害者となり、逆恨みをして別の犯罪を犯すというまさに犯罪の連鎖です。
1件の犯罪事件から結局は159件もの犯罪に増幅したことを考えると、最初の犯人の責任も重そうです。
今回のような窃盗犯でもこのような事態に悪化するのですから、戦争やテロなどの被害者が別の事件では加害者になることも納得です。
奪う者と奪われる者の二つに分ける単純なものではないことが分かります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年10月 4日 14:30)