今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
万引き被害6400万円 実行犯、買取人、仲介役の窃盗グループ
岐阜県警捜査3課などは、ドラッグストアを狙った外国人らのグループによる窃盗事件の全容を解明した。
2日までに、岐阜、愛知県内を中心に大量の化粧品を盗んだグループの関係者計7人を窃盗などの容疑で逮捕、起訴した。
人気のブランド化粧品を狙って万引し、インターネットで転売して利益を得ていた。
県警によると、2017年10月から昨年10月までに115件の窃盗事件に関わり、被害総額は約6400万円に上ることが明らかになった。
これまでに逮捕、起訴したのは、万引実行犯でベトナム人の男女3人、盗品を買い取ってインターネットで販売していた日本人の女、万引犯と買取人との仲介役を務めていたベトナム人の女2人と日本人の男。
県警によると、ベトナム人たちは11~17年にかけて技能実習生や留学生などの資格で入国し、食事会や会員制交流サイト(SNS)などを通じて知り合った。
「化粧品を万引するともうかる」と、主に定価販売されているカウンセリング化粧品を大量に盗み、フリーマーケットアプリを使って転売を繰り返していた。
その後、ネットショップを経営する日本人の女が「うちに流してくれれば販売を引き受ける」と持ち掛け、買取人としてグループに加わった。
盗品は、市場の約3割の価格で万引犯から仲介人へ、約5割の価格で仲介人から買取人へと流れ、買取人は約7割の価格で一般消費者に販売していた。
県警は、これまでに犯人の自宅や買取会社など14カ所を家宅捜索し、化粧品など約4400点を押収。被害件数は愛知が67件と最も多く、次いで岐阜が39件だった。
近年、県内ではドラッグストアで化粧品が盗まれる事件が多発し、昨年の認知件数は349件、被害額は5496万円でともに過去最高だった。
<10/3(木) 7:39配信岐阜新聞Webより>
万引き被害で6400万円、これは万引きというより大掛かりな窃盗事件です。
実行犯に加え、盗品を買い取ってネットで販売する者、両者の仲介役を務めた者と、3者が共謀して行う犯罪です。
今回の事件とは別に、明らかに盗品と知りながら買い取る業者が存在しているのは事実です。
正規のルート以外で大量の商品が流れること自体が普通ではありませんし、盗品ではないかと疑いを持つのが普通でしょう。
そうと知りながら買い取る者も盗んだ者と同じくらい罪が重いと思います。
今はSNSやネットの普及で、誰もが簡単に物の売買を行うことできます。
便利な反面、犯罪者の隠れ蓑として利用されることもあります。
盗品が載っていた運営サイトは世間から大きな非難を受けます。
今後、売る側の管理を厳重に行う流れになるのではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年10月11日 16:41)