今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
セキュリティ弱そうな個人経営の店舗狙う泥棒
閉店後の店舗を狙い窃盗を繰り返したとして、兵庫県警捜査3課と長田署が16日、建造物侵入と窃盗の疑いで、神戸市長田区の無職男(58)=窃盗罪などで起訴=を追送検したことが捜査関係者への取材で分かった。
起訴済みの3件を含む計25件、総額約300万円相当の被害を裏付けたとしている。
捜査関係者によると、2013年9月~19年10月、同市灘、長田区などで閉店時間帯の店舗や事務所に侵入し、現金計約240万円と懐中時計などの貴金属(計約50万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。「生活費のためだった」と容疑を認めているという。
捜査関係者によると、同容疑者は、セキュリティーの弱そうな個人経営の店を物色。閉店後、人目に付かない裏口や窓からバールを使って侵入し、金庫をこじ開けるなどしていたという。昨年11月、同市兵庫区の美容院から現金を盗んだとして逮捕されていた。
同署は防犯対策として、人感センサー付きの照明や防犯カメラの設置を呼び掛けている。
<3/16(月) 14:00配信神戸新聞NEXTより>
個人経営の店舗の場合、セキュリティ、防犯対策にお金を掛けられる余裕がないところが多そうです。
それにお金を掛けるぐらいなら他のことにまわそうと考える経営者もいるでしょう。
ただ、今回の被害総額約300万円で計25件ということですから、1件あたり約10万円の被害となります。
これは窃盗被害のみで、侵入時の破損被害は含まれていない可能性もあります。
例えば被害によって営業できない日などがあればそれによる損失を考えると、実質的な被害額は10万円では到底収まらないケースもあるでしょう。
そのような点も考えると、多少のお金を掛けても防犯対策をすることで被害を防ぐこと、被害額を抑えることにつながるのであれば、導入する効果はあると言えるかもしれません。
もちろん、防犯対策をしたにも関わらず、泥棒等の被害に遭ってしまうことはあります。
100%完全に防ぐことが出来る対策などないからです。
要は確率の問題でしょう。
無対策で泥棒に入られる可能性が50%としたら、対策済みなら20%になる可能性が高いとなると、その30%にお金を掛ける価値があるかどうかです。
これは誰にも強制されることではなく、個人の自由です。
検討する、考えることにお金は掛かりませんから、ぜひ実行してみて下さい。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年4月10日 15:49)