今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
暴力団勢力2万8200人に 10年連続で過去最少を更新
全国の暴力団勢力は昨年末時点で、前年比2300人減の2万8200人で、10年連続で過去最少を更新したことが2日、警察庁のまとめでわかった。暴力団勢力は2005年から年々減っており、同庁は「暴力団排除運動の広がりや取り締まり強化で活動資金の獲得が困難になり、離脱が進んでいる」と分析している。
警察庁によると、暴力団構成員は前年比1200人減の1万4400人で、暴力団と関係が深い準構成員は同1100人減の1万3800人だった。
組織別(準構成員を含む)では、6代目山口組が最多の8900人。次いで住吉会が4500人、稲川会が3400人、神戸山口組が3100人、1月に絆會(きずなかい)に改称した任侠山口組が600人で、こうした主要団体で全体の72・7%を占めた。
摘発人数(周辺者らを含む)は、前年比2600人減の計1万4281人。罪種別では、覚醒剤取締法違反が25・2%で最も多く、次いで傷害が12・8%、詐欺が10・1%、窃盗が10・0%だった。
今年1月、活動を大幅に規制する「特定抗争指定暴力団」に指定された6代目山口組と神戸山口組の抗争事件は15年8月の分裂以降、計124件発生(4月1日現在)。うち8件で9人が死亡している。両団体の抗争は「表面的には沈静化している」(警察幹部)が、再び激化する恐れもある。
近年は暴力団には属さない「半グレ」グループも繁華街などで違法行為を繰り返しているとして、警察当局は警戒を強めている。
<4/2(木) 12:37配信読売新聞オンラインより>
暴力団構成員1万4400人、順構成員1万3800人、合わせて2万8200人が全国の暴力団勢力ということです。
10年連続で過去最少を更新しているということですから、一般人からすると非常に喜ばしい状況であり、将来的には0に近い数字になることが望まれます。
ただ、これはあくまでも日本国内の数字であり、近年は国際化している組織もあるようで、今後は外国の暴力団、マフィア、麻薬組織等が日本で暗躍する可能性も考えられます。
暴力団勢力が弱体化することは良い面だけではないかもしれません。
例えば暴力団としての活動から、窃盗団に特化した活動にシフトする団体や個人も出てくる可能性があります。
彼らは暴力団ではなくなるかもしれませんが、別の犯罪をメインに活動することになります。
一概には言えませんが、暴力団として属していることで、ある程度の抑えが聞いている面もあるかもしれません。
その枠から出てしまうことで、抑止力となるものがなくなり、犯罪者としてはより活発に、より拡大してしまう可能性も考えられます。
単純に暴力団員を減らすことを目的にするのではなく、組織から離脱した者が別の犯罪に走ることがないように、社会復帰できる機会を与えられる社会にならなければなりません。
これがうまくいくと、犯罪が起こりにくい環境に自然と変わっていくように思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年5月 8日 16:17)