今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
下着泥棒の記事掲載に関して
弊社のいくつかのブログでは主にニュース記事から窃盗事件を取り上げ、それに対する防犯対策や考え方を紹介するという形式が一つにあります。
下着泥棒もその一つですが、対策として、女性の一人暮らしだと泥棒が警戒しないため、例えば男性用の下着をダミーで一緒に干すなど、女性の一人暮らしではないことをアピールすればターゲットになりにくいというものを紹介することがあります。
我々としては下着泥棒だけを特別に取り上げることはないのですが、ブログで取り上げた数年後、他の事件では見られない、ある現象が発生することに気付きました。
それは、下着泥棒で捕まった犯人からの電話やホームページでの問い合わせです。
ブログで紹介した事件の犯人からですが、すでに刑期を終えた、その事件は示談になった、不起訴になり起訴されなかったなど理由は様々ですが、とにかく弊社のブログを削除してほしいという依頼です。
しかも一人ではなく、これまでに少なくとも三人以上から依頼がありました。
インターネットでその事件があった地名プラス下着泥棒等で検索する、もしくは自分の名前で検索すると、弊社のブログが上位に検索されて、その犯人が自分だと分かってしまい困るという理由です。
我々は窃盗事件に対して独自取材を行い記事を載せているのではなく、単に新聞やニュースから参照しているだけなのですが、とにかく削除してほしい、もう許して下さいという依頼です。
我々としても犯人をさらし者にしたいわけではありませんので削除依頼があれば応じますし、ヤフーやグーグルにも検索されても表示されないように依頼を行います。
また、このような件があってからは、ブログでは出来る限り実名をあげない、そして最近では下着泥棒は取り上げないように注意しています。
元・犯人の方には申し訳ないという気持ち、気の毒だなという気持ち、そして自業自得ではないかという気持ち、複雑な心境があります。
ただ、明らかに感じるのは犯罪を犯した後の影響力です。
数年後、十数年経っても自分が犯した犯罪がインターネット上に情報として残りますし、それを拡散する人がいれば、さらにその先にまで情報が残るということです。
これを見ていると、気軽に、うかつに犯罪を犯してはならない、そのリスクの大きさを実感します。
ここまでの影響を考えて犯罪を犯す人がいるのでしょうか、現実では何年も尾を引くことに驚きますし、何か犯罪を犯そうと考えているわけではありませんが、自分への戒めとしても役立っています。
もし、犯罪に関して自分の意見を述べる機会があれば、犯罪を犯すリスクの一つとして、この元下着泥棒からの依頼を実例にあげて話したいと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年7月17日 10:57)