今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
防犯活動33年 パトロールおじさん
千葉県船橋市坪井町で、30年以上防犯パトロールに取り組んでいる人がいます。
坪井地区自治会防犯指導委員会委員長の吉野晴男さん(73)で、地元では「パトロールのおじさん」として慕われているということです。
都内から越してきたのが1974年。近くの船橋東署ができる8年前のことでした。
当時は痴漢が多く、「自分の町は自分たちで守らないと」と、自分の車でパトロールを始めたそうです。
自前の制服、ガソリン代も自腹のボランティア活動は、午後8時ごろから1〜2時間。
ナンバープレートなしのバイクを運転する少年を注意したり、無灯火や自転車の2人乗りにはすぐに声をかけているそうです。
始めた当初、石を投げられたこともあり、「警察の犬」などと心ない言葉を受けたこともあったようです。
日を重ねるうちに付近の住民にも徐々に浸透し、知らない人からも声をかけられるようになり、近所の人から不審情報も入ってくるようになりました。
車につける青色回転灯の設置を、民間人として県内で初めて認められ、今年2月には、積極的に防犯活動に携わってきたとして同署から感謝状が贈られました。
同地区は人口増加に伴い、40歳だった当初に比べて大きく様変わりしました。
空き地や畑が民家に変わっていったそうです。
「あっという間の33年間でしたよ。」パトロールをやめてしまえば、また痴漢が多かった以前の町に戻ってしまうのでは、という危機感が長年の活動につながっているようです。
「やめる時は死ぬときですよ」。安心、安全なまちづくりを目指して、「パトロールおじさん」の夜警は続きます。
パトロールなどの防犯活動をボランティアで行ってくれる人が増えれば、それだけで犯罪の起こりにくい町に近づきます。
警察とも連携できる体制を築き、お互いに協力して活動を行えばより効果的です。
「自分の町は自分たちで守らないと」まさにその通りですね。
防犯活動は警察の仕事だ、とばかりに人に頼ってばかりいても仕方がありません。
投稿者: スタッフ (2007年7月12日 13:54)