今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
セクハラ・パワハラで会社に来なくなった従業員が勤務先に報復
無人の室内に明かりがつくと、3人組の男たちが入ってくる。
すると、1人がロッカーを開けて中を物色する。
これは愛知・名古屋市の運送会社で記録された映像。
会社のパソコンを触り始めたのか、何やら作業を始める。
パソコンからデータなどを抜き取ったのだろうか。
侵入からおよそ40分後、立ち去った。
建造物侵入および窃盗の疑いで逮捕されたのは、容疑者(46)など男3人。
容疑者たちは勤務先の運送会社に営業時間外に無断で侵入し、ガスコンロや焼き肉プレートなどを盗んだ疑いが持たれている。
なぜ、勤務する会社に侵入し、盗みを働いたのだろうか。
会社の関係者「(容疑者)本人のセクハラ・パワハラが原因で会社に来なくなって、ギスギスしだして、本人が原因作っているのに、会社に報復的なことまで考えてたのかと思えて、残念な感じですね」と証言する。
容疑者はこのほかにも、会社の内部情報や資料などを盗んでいたとみられ、警察は、余罪を調べている。
<3/9(火) 19:21配信 FNNプライムオンラインより>
解雇やリストラとまではいかなくても、円満ではない社員の退社というのは多々考えられます。
会社側が退職を望んだケース、人間関係が原因で本人が退職を望んだケース、病気やケガで退職を余儀なくされたケース(休職制度や保障制度がない場合など)、いずれの場合も退職した本人にとって会社への不満や恨みが高くなることは仕方がないでしょう。
その不満や恨みの大きさによっては今回の事件のように会社への報復として、不法侵入し物を盗むだけでなく、内情情報や資料を盗み出し、それを転売したり、流出したりしようと考える者がいても不思議ではありません。
もし私が今勤めている会社を退職することになった場合、辞め方によっては同じように何らかの報復を考えることは絶対にない、とは言い切れません。
窃盗や情報流出など犯罪を犯すようなことはしないとは思いますが、退職というのは今後の人生にも多大な影響を及ぼす重大な事象ですから、その時に冷静に判断できるかは自信がありません。
正社員や役職者、または業務内容によっては限られた社員しか知り得ない内部の情報や会社の仕組みを熟知している場合があります。
そういう社員が退職する場合、会社としてはあまり考えたくありませんが、警戒、用心に越したことはないかもしれません。
扉の鍵を交換する、(退職した社員が持っていた)セキュリティ用の入退出カードの登録を抹消する、防犯カメラを設置する、パソコンのログインパスワードを変更する、色々な対策が考えられますが、可能な限り出来ることは実行すべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年3月10日 17:15)