今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
会社ぐるみで窃盗行脚 建設会社社長逮捕
会社ぐるみで高級住宅街などを狙って全国38都府県で窃盗行脚を繰り返していたとして、元会社社長の男らのグループが逮捕・起訴されていたことがわかりました。被害額は約1億5000万円に上ると見られています。
住居侵入と窃盗などの疑いで3月17日までに逮捕・起訴されたのは、大阪府和泉市の元会社社長の被告(42)らのグループです。
警察によりますと、被告らは2018年5月までの約3年間に、全国38都府県で高級住宅街の民家などに忍び込み、現金や貴金属などの盗みを繰り返していた疑いが持たれています。
被告は愛知県に建設会社を設立して、社員を募集しては窃盗を指南するなど、会社ぐるみで犯行を繰り返していたということで、被害は総額約1億5000万円に上るということです。
調べに対して被告は容疑を認めていて「会社があれば人材を確保しやすいと思った」などと話しているということです。
<3/18(木) 11:15配信 MBSニュースより>
社員を募集し窃盗を指南するなど会社ぐるみで窃盗行脚していた建設会社社長の驚きの手口ですが、建設会社の社員として入社したのに犯罪を強要されることに疑問を感じた社員によって犯行が露呈するとは考えなかったのでしょうか。
まじめに働くつもりで入社したのに、まさか泥棒の会社とは誰も思いませんから、正義感から警察に通報しようと考える者がいても不思議ではありません。
それとも言葉巧みに犯罪へと誘導したのか、それとも口外すれば本人や家族に危害を加えると脅すようなこともあったかもしれません。
いずれにしてもこのSNSが発達した社会においては、会社を設立するなど大掛かりな割には非常に高いリスクを伴う手口のように思えます。
秘密が守られ続け、3年間で1億5000万円もの被害が出るまで逮捕されなかったことが不思議です。
このような犯罪を隠すためにダミーとして存在している会社は多くあるような気がします。
もし、そこの社員や関係者がSOSとしてその犯罪組織の情報を公にしようとする場合、警察などは敏感に察知し、そして迅速に捜査すべきです。
これがこのような犯罪手口に対する抑止力として働き、犯罪を減らすことにもつながるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年3月18日 16:37)