今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「真夜中の脚立男」逮捕
民家の軒先に脚立を立てかけて2階の窓から侵入し、現金を奪ったとして、大阪府警捜査1課と貝塚署は7日、強盗致傷などの疑いで、大阪府貝塚市堀のアルバイト、容疑者(28)を逮捕した。
「やっていない」と容疑を否認している。周辺では夜間に同様の手口で侵入する窃盗事件などが相次ぎ、捜査員の間で「真夜中の脚立男」と呼ばれていた。
逮捕容疑は2月12日午前4時10分ごろ、自宅近くの民家の軒先に脚立を立てかけて2階の出窓から侵入し、現金8千円などが入ったポーチを奪って逃走。
その際に住人の男性に発見され、転倒させる暴行を加えて左肘に軽傷を負わせたとしている。
同課によると、昨年11月下旬~今年2月下旬、容疑者の自宅周辺で、今回の事件を含め、脚立を使った窃盗事件など7件が起きている。
いずれも出窓から屋内に侵入されており、うち3件で脚立が残されていた。同課は、容疑者が現場周辺で脚立を盗み、犯行に使っていたとみている。
<7/7(水) 16:32配信 産経新聞より>
現場周辺で脚立を盗み、それを民家の軒先に立てかけ2階の窓から侵入するという手口です。
自分の脚立を現場に持ち運ぶと非常に目立ちますが、現場調達の場合、使用後、その場に捨てられるというメリットがあります。
脚立を見つけるのにまず苦労しそうな気がするのですが、大きな庭のある家なら脚立もあり、そこを狙って犯行を行うのでしょうか。
2階の出窓から侵入しているというのがポイントです。
1階の玄関入口や窓は施錠されている可能性が高いですが、2階の場合、換気のために開けっ放しという場合があります。
有人の場合でも、食事時に家族全員が1階に集まっている隙に、2階から侵入し寝室などから金品を盗み、そのまま2階から逃走するという手口も考えられます。
これから本格的に暑くなり、また現在のコロナ禍では換気が推奨されていますから余計に窓が開いている時間は多くなるでしょう。
今は、防犯対策よりもコロナ対策の方に関心が集まるのは仕方がありません。
しかし、それを悪用するのが犯罪者です。
彼らは様々な流行に着目し、犯罪に役立つ情報がないか、常にアンテナを張っています。
新しい手口が出てくるのもそのためです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年7月 8日 14:23)