今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
群馬 太陽光施設から電気ケーブル920メートル盗まれる
群馬県太田市は3日、運営する大規模太陽光発電所「おおた鶴生田町太陽光発電施設」で、電気ケーブル計約920メートル(重量計約2トン、計約330万円相当)が盗まれたと発表した。完全復旧の時期は未定で、発電量が2割程度まで落ち込んで売電量が減り、1日換算15~20万円程度の損失が発生している。2日に太田署に被害届を提出し、同署が窃盗事件として調べている。
市によると、7月27日午後3時45分ごろ、市職員が出入り口の南京錠が切断されているのを発見し、被害が分かった。被害に遭ったのは、太陽光発電システムと電流変換装置の間に設置された外経11.5~26ミリのケーブル。地上に露出した部分が切断され、41~105メートルの計13本が盗まれた。
地面には、ケーブルを引きずったり、巻き取る装置を設置したりしたような痕跡が残っていたという。
盗まれたケーブルの総重量は約2トンに達し、専用器具で切断された跡があることなどから、関係者は「手慣れた複数人の犯行だと思う。ケーブル素材の銅は高値が続いており、転売が目的ではないか」と見る。
市は、施設の除草作業をした前日の26日午後2時40分ごろまで異常がなかったことから、それ以降の被害とみている。市環境政策課の若旅由貴雄課長は「大変遺憾だ。完全復旧に1カ月以上かかる場合もあり、損失が1000万円を超えるかもしれない」とした。
現場は周辺が畑で人通りは少ない。出入り口には防犯灯を設置しているが、市は今後、防犯カメラの設置を進める。
施設は2013年10月から稼働。年間発電量は166万キロワット時で一般家庭約460軒分に相当し、20年度売電額は約8400万円。売電収入は太陽光発電事業特別会計の歳入となる。
<8/4(水) 6:11配信 上毛新聞より>
盗まれた920メートルの電気ケーブルですが、被害金額としては330万円相当です。
しかし、発電量が2割程度まで落ち込み、売電量として1日に15万円~20万円程度の損失が発生し続けているとあります。
完全復旧の時期は未定で、復旧が遅れるほどに損失が増え続けるという状況のようです。
1ヶ月も経過すれば電気ケーブルの金額以上の被害額となってしまいます。
このように物が失われたことによる損害と、得られるはずだった利益が失われた損害の少なくとも2つがあるということを認識しなければなりません。
されには被害に遭ったことで、客先や仕入先、利用者からの信用や信頼を失うという被害もあり得ます。
これらはお金には換算できない価値があり、場合によってはお金以上の価値があると言えます。
防犯対策はこのようなあらゆる被害を想定し、一体何を守らなければならないかを考えて実行しなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年8月 5日 17:17)