今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
泥棒の生の声を集めた冊子作成 焼津警察署が配布
7年間にわたり、県中部で出店荒らしを繰り返していた窃盗犯の供述をもとに焼津警察署が新たな防犯対策を考えようと、冊子を作成し、焼津市内の店舗に配りました。
焼津警察署の署員が12月23日に市内の宝石店を訪れ、冊子を手渡して防犯対策の徹底を呼びかけました。
<ジュエルツチヤ 萩原南津店長>「夜間だけでなく日中も下見で動いていると書かれていたので、営業中も気を付けて防犯意識を高めたい」
「シン・ドロボーのひとり言」と題したこの冊子。7年間にわたり、県中部で出店荒らしを繰り返した末、逮捕された男の供述をもとに、この男がどんな店を狙い、どんな行動をしたのかなどを焼津警察署が一冊にまとめました。
<焼津警察署生活安全課 佐野拓也課長>「(犯人の)生の声になりますので、よりリアリティーがあると思います。最後には防犯対策も書いてあるので、参考になると思う」
焼津警察署では約300部を用意していて、市内の店舗に配布するということです。
<12/24(金) 12:14配信 静岡放送(SBS)より>
窃盗を繰り返していた泥棒の生の声を集めた冊子を焼津警察署が作成し、市内の店舗に配ったというニュースです。
実際に行っていた手口や本人の心理状態なども書かれているでしょうから、非常に興味深い冊子です。
泥棒がどんな店を狙い、どんな行動をしたかが分かるようですから、逆に言えば、その内容とは逆の対策を行えば、犯罪者にとって好ましくない環境となり、防犯対策につながると言えます。
もちろん一人の泥棒の意見や考えだけで全ての犯行に対応できるような対策につながることはありませんが、犯罪者に共通した考え方や知識などが分かるでしょう。
例えば彼らが気にする、「人(人に見られる)」「音(警報音で周囲に気づかれる)」「時間(侵入や犯行に時間が掛かる)」「光(ライト等で周囲に気づかれる)」のような新たなキーワードが出ているかもしれません。
冊子の情報がWEB上で公開されるなどして多くの人の目に触れられるようになれば、防犯関係者にとっても、今後の防犯対策を考える上で非常に有益な情報になるように思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年12月24日 16:36)