今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
防犯カメラがとらえたのは、寺の本堂にある、さい銭箱に手を伸ばす男の姿。
寺の副住職が発見し、取り押さえた。
副住職「犯人は、ホワイトボードの横にある座布団に覆いかぶさるようにして、少しでも見つからないようにという感じで、息を潜めていました」
現場となったのは、神奈川・小田原市にある寺の本堂。
28日未明、さい銭箱から現金を盗もうとした現行犯で、無職の男(60)が逮捕された。
副住職によると、この寺では以前、さい銭を盗まれる被害に遭ったことから、防犯カメラを設置。
すると、その日の夜に、男が現れた。
副住職「もみ合いになったあとに、犯人は観念したのか、ちょっとおとなしくなって。男は『警察を呼ばないでくれ、見逃してくれ』と話していた」
調べに対し、男は、「さい銭箱からお金を盗もうとしたことに間違いありません」と話し、容疑を認めているという。
<3/28(月) 18:54配信 FNNプライムオンラインより>
現場には防犯カメラは設置されていましたが、泥棒が犯行を思い留まることはなかったようです。
そもそもさい銭を盗もうとする者は、得られる対価(盗むことができるさい銭の金額)を考えると、相当追い詰められている状況にあり、防犯カメラがあろうが、なかろうが関係ないという心理状態の者が多いように思います。
QRコードでさい銭を払えるところもあるようですが、キャッシュレスの導入がさい銭泥棒対策としては効果的だという意見もあります。
ただ、さい銭を納めるという行為が本来の意味とは変質してしまうと感じるのは私だけではないと思います。
確かに寺や神社に限らず、キャッシュレス導入で現金のやり取りがなくなれば、現金が盗まれることはなくなるので効果はあるでしょう。
ただ、土産物などの商品の盗難対策をどうするか、キャッシュレスの読み取り機が盗まれたらどうするかなど他にも考えなければならないことはあります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月 1日 08:48)