今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ドーベルマン窃盗事件 窃盗目的? 保護目的?
千葉県木更津市でドーベルマン2匹を盗んだ疑いで男女3人が逮捕された事件で、逃走防止のために補強したワイヤが外されていたことがわかりました。
動物保護団体メンバーの容疑者の3人は今月8日、木更津市の男性宅の敷地に侵入し、ドーベルマンの親犬と子犬を盗んだ疑いでけさ送検されました。
飼い主の男性は先月、容疑者の一人にドーベルマンを譲渡していましたが、当日「ドーベルマンがお腹を壊したのでエサを教えて欲しい」と言われ、一緒にホームセンターを訪れたということです。
その後、帰宅したところ、逃走防止で補強したワイヤが外され、ドーベルマン2匹がいなくなっていたということです。警察は共犯がいる可能性もあるとみて調べています。
<5/20(金) 11:12配信 FNNプライムオンラインより>
ドーベルマンの窃盗事件がなぜ話題になっているのか分からなかったのですが、複数の記事を読んで意味が分かりました。
単なる窃盗事件ではなく、飼い主が高齢のため、容疑者が動物愛護の観点から保護したという記事もありました。
また、ワイドショー番組で司会者やコメンテーターが容疑者目線の意見を述べたことを後に謝罪したことも話題になった要因の一つのようです。
確かに被害者目線で考えた場合と、容疑者目線で考えた場合だと、事件の内容が全く異なってきます。
被害者目線の場合、飼っていた犬が盗まれた窃盗事件です。
一方、容疑者目線の場合、虐待されていた犬を助けたくてやむを得ず保護したという事件です。
物事は一方から見るのではなく、別の方向からも見ることで、様々な見方ができることが分かります。
しかし、理由はともあれ、他人の敷地内に侵入し、飼っている犬を盗むことが犯罪である事実に変わりはありません。
動物虐待を見かけたら、各自治体の保健所や衛生課、または動物愛護センターへ通報するということが決められているようですが、動物保護団体のメンバーだった容疑者たちが知らなかったとは思えません。
結局、自分たちの勝手な判断、都合により犯行を行ったと見られても仕方がないでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年5月20日 14:02)